17日の債券相場は下落。米FRBのウォラー理事が利下げは慎重なペースで進めるべきだと述べたことを受けて米長期金利が上昇したことや日銀の早期政策修正観測の後退によって続いた買い戻しも来週の日銀政策決定会合を前に一巡したと見られ高値警戒感からの売りが優勢だった。明日の20年債入札を控える中、大手生保の買い控えスタンスの報道なども重しになったようだ。
【メモ】
富国生命「円債やはり買わない」-余力十分だがマイナス金利解除待ち
明治安田生命は超長期債投資を手控え、金利上昇局面まで「焦りなし」
日銀関連
17日の債券相場は下落。米FRBのウォラー理事が利下げは慎重なペースで進めるべきだと述べたことを受けて米長期金利が上昇したことや日銀の早期政策修正観測の後退によって続いた買い戻しも来週の日銀政策決定会合を前に一巡したと見られ高値警戒感からの売りが優勢だった。明日の20年債入札を控える中、大手生保の買い控えスタンスの報道なども重しになったようだ。
【メモ】
富国生命「円債やはり買わない」-余力十分だがマイナス金利解除待ち
明治安田生命は超長期債投資を手控え、金利上昇局面まで「焦りなし」
債券相場は下落。日銀の早期政策修正観測の後退などを背景に長期金利が約1カ月ぶりの低水準となったことや2年債利回りも昨年7月以来のマイナス圏に沈んだことで高値警戒感から先物中心に売りが膨らんだ。この日実施された5年債入札が弱めだったことも相場の重しとなったようだ。翌週の日銀政策決定会合では、政策の現状維持が見込まれるものの、内容を見極めるべく様子見ムードの強まりで、目先はややボラタイルな動きが強まるのではとの声も聞かれた。
【メモ】
☆5年債入札(164回、CPN0.2%)落札結果
最低落札価格100円01銭(0.197%)、平均落札価格99円98銭(0.204%)、
応札倍率3.79倍(前回3.85倍)、(事前予想価格100円02銭)
債券相場は上昇。米生産者物価指数が予想外の低下となり米2年債大きく低下するなど利下げ期待が高まったことで、国内債も買いが先行、またこの日、減額観測のあった定例の日銀国債買い入れオペも据え置きとなったことも下支えとなった。2年債利回りは約5カ月半ぶりにマイナス圏(-0.005%)に沈んだほか、長期金利は1カ月ぶりの水準(0.555%)に低下した。
【メモ】
☆日銀買入オペ1年以下1500億円、1-3年3750億円、3-5年4250億円、5-10年4750億円、10-25年1500億円。
応札倍率は、3.54、2.89、2.74、2.71倍。
債券相場は中長期債が上昇。次回の日銀政策決定会合で公表する展望レポートにおいて2024年度物価見通しの下方修正の公算が大きいとの報道を受けて買いが優勢の展開となった。2年債利回りは約5カ月ぶりに0%に低下するなど、今年度の金融政策の修正観測は大きく後退している。一方、この日行われた30年債入札は、過去最大のテールを出した前回ほどではないものの、低調な結果となり、超長期ゾーンの上値は重かった。
【メモ】
☆30年債入札(81回、CPN1.6%)落札結果
最低落札価格99円00銭(1.649%)、平均落札価格99円40銭(1.629%)、
応札倍率3.00倍(前回2.62倍)、(事前予想価格99円50銭)
債券相場は上昇。日銀の早期政策修正観測が後退していることで買いが優勢だった。国内株の急上昇で年金基金のリバランスによる債券買いを指摘する声も聞かれた。この日公表された日銀地域経済報告(さくらレポート)は、前回会合後の総裁会見で次回会合 (1/22~/23)に向けての数少ない判断材料に成り得るとしていたが、景気は緩やかに回復するも、一部で回復ペースの鈍化やまた能登半島地震の影響について今後注視する姿勢などにも触れており「第二の力」を裏付けるには厳しい内容だったことも買い圧力となったようだ。中長期ゾーンの利回りは、ここもとの利回り低下で、YCCにおける指値オペを0.5%から1%に拡大した7月の決定会合直後の水準にほぼ並んだ形。
【メモ】
*****