JGBトレーディングフロア(2024年8月29日)

債券相場は先物や中期債が上昇。この日行われた2年債入札が予想外に強い結果となったことを受け、午後から中期ゾーンを中心に買い戻しが優勢になった。一方、超長期ゾーンは需給懸念を背景に軟調に推移し、イールドカーブはがスティープ化した。中長期債については、これまで利上げを待って十分買えていない投資家が、今年度上期末を考えて債券投資を積む需要があったとの見方や、米半導体大手Nビディア決算を受けた株価の調整が、リスク回避を連想させ、先物の下支えになったとの声も聞かれた。

【メモ】
☆2年債入札(464回、CPN0.4%)落札結果
最低落札価格100円02銭5厘(0.387%)、平均落札価格100円02銭8厘(0.385%)、応札倍率5.54倍(前回4.19倍)、(事前予想価格100円00銭5厘)


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2024年8月28日)

債券相場は下落。日銀の氷見野副総裁がこの日、経済・物価見通し実現の確度が高まれば、緩和度合いを調整することが基本と述べた(山梨県金融経済懇談会)ことで、売りが優勢となった。ただ内容は、前週末の植田総裁の国会答弁を踏襲したものでもあり、これまでの姿勢と変わらないことから、その後の下げは限定的で、先物は取引終盤にやや持ち直す動きとなった。全般、前日に続いて取引はやや低調で、日銀の追加利上げ観測は燻るものの、米金利の低下圧力もあって、積極的には動きづらい状況が続いている。

【メモ】
日銀氷見野副総裁挨拶「最近の金融経済情勢と金融政策運営(山梨県金融経済懇談会)」


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JGBトレーディングフロア(2024年8月27日)

債券相場は超長期債が上昇。前日の米金利上昇の流れを引き継ぎやすく始まるも、この日行われた流動性供給入札(残存期間15.5年超39年未満の国債)が順調な結果となり、午後に入って買い戻しが入った。一方、先物や中期債は、その後も取引が低調で安値水準でのもみ合い。市場は明日の日銀の氷見野副総裁の講演内容を見極めたいとするも、その先の米雇用統計までは大きく動けないとの声も聞かれた。

【メモ】
☆流動性供給入札(412回、残存期間15.5年超39年未満)落札結果
募入最大利回り較差 -0.005%、募入平均利回り較差-0.007%、応札倍率3.10倍(前回2.95倍)


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JGBトレーディングフロア(2024年8月26日)

債券相場は上昇。パウエルFRB議長のジャクソンホール会合での利下げ発言を背景に米金利が低下した流れを受け、買い優勢となった。また中東情勢の不安定化も重なり、一部リスク回避姿勢を強めたこともプラス材料となったようだ。ただ一方で利下げ効果によりリセッションが回避できれば、日銀は引き続き追加利上げに踏み切る可能性も高まるとして積極的に上値を追う動きも限られるとの見方。
【メモ】
☆FRB議長 「金融政策 調整する時が来た」利下げに踏み切る考え(NHK NEWS WEB)


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JGBトレーディングフロア(2024年8月23日)

債券相場は下落。植田日銀総裁による国会閉会中審査での発言への警戒感が売りに繋がった。発言内容は、タカ派とハト派方向のどちらにも配慮したバランスを取った内容だったが、基本的に7月決定会合から変わっていない印象だとの見方もあり、その分売り圧力が勝った形。前日の米金利もジャクソンホール会合でパウエルFRB議長の基調演説を控えて、年内の積極的利下げを示唆することはないとの見方から上昇したことも、重しとなった。

【メモ】
<植田総裁の主な発言(出所:Bloomberg)>

【7月の利上げの背景】
展望リポートで示した見通しが期間後半に2%物価目標と整合的となっており、おおむね経済が見通し通りに推移していることを再度確認した / 円安による輸入物価の上昇リスクも考慮した / 0.25%は2%を超えるインフレ率と比べてもかなり低く、実質金利は大幅なマイナス / (景気刺激的でも抑制的でもない)中立金利も現在の短期金利よりも相応に高く、現状は緩和的な環境にある

【今後の金融政策運営】
金融市場の動向、経済・物価の見通しとリスクが見通しに及ぼす影響、7月の利上げの影響を見極めつつ、経済、物価が、日銀が見通す姿の通りに実現する確度が高まることを確認できれば、金融緩和の度合いを調整していくという基本的な姿勢に変わりはない

【中立金利】
現在の見通しでは2026年度後半に2%物価目標とおおむね整合的な水準に基調的な物価が上昇すると考えている / 見通しが本当に実現すれば、そういう時期に金融政策は中立的な状態になっている / 中立金利は基調的なインフレ率と自然利子率の和で、0.25%の政策金利は想定される中立金利の下限を下回っており緩和的だ

【金融市場の動向】
一方的な円安の修正が進んだ / 内外市場は引き続き不安定、高い緊張感を持って注視する

【市場や国民との対話】
市場とコミュニケーションを取り、適切に政策運営を行う / 政府と緊密に連携し、幅広い層に政策伝わるよう情報発信を行う

【日銀の財務のシミュレーション公表の是非】
将来の金融政策についてさまざまな思惑を呼び、不測の事態を招く懸念がある / 大規模緩和を終了したばかりで金利が非常に低いこと、中立金利には非常に高い不確実性があることから、公表することのマイナス面を考慮して公表してない


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