債券相場は上昇。前日FOMCでは現行の金融緩和策(FF金利誘導目標、ゼロ付近など)の長期化の見通しが伝えられ米長期金利が低下、国内債もこの流れを引き継ぎ、買い圧力が掛かった。この日の超長期ゾーン対象の流動性供給入札を無難に終えたことも相場の支えとなり、足元で続いたイールドカーブのスティープ化もいったん収まった格好。
【メモ】
☆流動性供給入札(311回15.5年超39年未満)入札結果
最大利回り格差-0.007%、募集平均利回り格差-0.011%、応札倍率2.41倍(前回2.39倍)
日本国債並びに日本国債先物市場で気になるポイントをとりあげます。
債券相場は上昇。前日FOMCでは現行の金融緩和策(FF金利誘導目標、ゼロ付近など)の長期化の見通しが伝えられ米長期金利が低下、国内債もこの流れを引き継ぎ、買い圧力が掛かった。この日の超長期ゾーン対象の流動性供給入札を無難に終えたことも相場の支えとなり、足元で続いたイールドカーブのスティープ化もいったん収まった格好。
【メモ】
☆流動性供給入札(311回15.5年超39年未満)入札結果
最大利回り格差-0.007%、募集平均利回り格差-0.011%、応札倍率2.41倍(前回2.39倍)
債券相場は中長期債が小幅安。前日の米長期金利が低下した流れを引き継いで買いが先行したが、やや弱めの日銀買いオペ結果を受けて巻き戻される展開。今晩のFOMC後の会見等を控え、積極的な動きは限られたようだ。一方で超長期債は足元の金利上昇で割安感もあり、流動性供給入札をあすに控える中でも底堅く推移した。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1年以下800憶円、、3-5年3200憶円、5-10年4000億円(金額据え置き)。応札倍率はそれぞれ1.92倍、3.25倍、2.43倍。
債券相場は超長期債を中心に上昇。前日の米債が上昇したことを受けて、足元で萎んでいた押し目買いの動きが、活発化した。前日に新発20年債が1年ぶりに節目の0.4%台に乗せたことなどが、割安な水準と判断され、また先物市場でも今晩からのFOMCを前に、買い戻しの動きが強まったようだ。
債券市場では超長期債が下落。先週末の雇用統計の結果を受け下落した米国債の流れを引き継ぎ下げて始まり、新発20年債と30年債の利回りは1年1カ月ぶりの高水準をつけた。
内外株高を背景にした金利の上昇基調に加えて、今週は超長期ゾーン対象の流動性供給入札を控え、需給悪化への懸念もやや強まった。一方で長期金利が、プラス0.05%に接近したことで、押し目買いが入りやすいとの指摘が聞かれ、中長期債や先物は、横ばい圏で推移した。
債券相場は下落。長期金利は2カ月ぶり、超長期債利回りは1年1カ月ぶりの水準まで上昇した。前日の米国長期金利が大幅上昇したことで、引き続き売り優勢の展開でスタート、本日の日銀買いオペでは、足元での金利上昇を日銀がけん制するとして増額を見込む向きもあったが、実際は微増にとどまり、またオペの結果もやや弱かったことで、売り進まれた。
金利の先高観はまだそれほど強まっていないようだが、内外株高や円安の流れが続く中では押し目買いも入れにくい様子。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年3400憶円、3-5年3200憶円、5-10年4000億円(5-10年300憶増額)。応札倍率はそれぞれ3.91倍、2.80倍、1.78倍。
6/8
<国内予定>
GDP改定値(1Q) /国際収支(4月) / 銀行貸出動向(5月) / 景気ウォッチャー調査(5月)
<海外予定>
【米国】ニューヨーク市,経済活動再開 / 世界銀行,世界経済見通しに関する報告書
【欧州】ECB総裁,欧州議会公聴会に出席 / 独鉱工業生産(4月)
6/9
<国内予定>
国庫短期証券(6カ月)入札 / 日銀社債買いオペ(1-3年) / 日銀,新型コロナ感染症対応の金融支援特別オペ / 毎月勤労統計(4月) / 工作機械受注(5月)
<海外予定>
【米国】FOMC(10日まで) / 米求人件数(4月) / 米卸売在庫(4月)
【欧州】OPEC総会(テレビ会議) / EU財務相理事会(テレビ会議) / ユーロ圏GDP(1Q) / 独貿易収支(4月)
6/10
<国内予定>
日銀買いオペ(3-5年,5-10年) / 国内企業物価指数(5月) / コア機械受注(4月)
<海外予定>
【米国】FOMC声明発表(議長記者会見,経済予測) / CPI(5月) / 米財政収支(5月)
【欧州】OECD経済見通し / OPECプラス会合(テレビ会議) / IOC理事会
【その他】中国CPI,PPI(5月) /
6/11
<国内予定>
流動性供給入札(残存期間15.5年超39年未満) / トヨタ自動車株主総会 / 法人企業景気予測調査(2Q)
<海外予定>
【米国】PPI(5月)
【欧州】ユーロ圏財務相会合
6/12
<国内予定>
日銀買いオペ(1-3年,3-5年) / 国庫短期証券(3カ月)入札 / 日銀CP買いオペ / 鉱工業生産(4月)
<海外予定>
【米国】米輸入物価指数(5月) / ミシガン大学消費者マインド指数(6月)
【欧州】ユーロ圏鉱工業生産(4月) / 英鉱工業生産(4月)