JGBトレーディングフロア(2024年12月19日)

債券相場は下落。米FOMCで利下げペースの鈍化が示され米長期金利の大幅上昇を受けて国内債も売りが先行、その後、この日の日銀政策決定会合で金融政策を現状維持としたことで一時先物などが買い戻されたが、引け後に行われる植田日銀総裁の会見に対する警戒感が相場の重しとなった。
15時30分から行われた会見で植田総裁は、来年の春季労使交渉の情報がもう少し必要と述べたことや、米次期政権の政策巡る不確実性についても言及したことなどを市場はおおむねハト派的と捉え、ドル円相場がドル高に振れるとともに先物の夜間取引で一時142円51銭まで上昇した。

【メモ】
☆植田総裁会見主な発言(出所:Bloomberg)
「賃金と物価の好循環の強まりを確認するという視点から、来年の春季労使交渉に向けたモメンタムなど今後の賃金の動向についても少し情報が必要と考えている」
「わが国経済・物価を巡る不確実性は引き続き高い」
「金融・為替市場の動向や経済・物価への影響を十分注視」
「為替の変動が物価に影響を及ぼしやすくなっている」
「現在の実質金利は極めて低い水準にある」
「見通し実現すれば政策金利引き上げる」
「利上げタイミング、データを丹念に点検して判断」
「1月会合であれば支店長会議の結果も参考にするということになる」
「米次期政権の政策巡る不確実性大きい状況続く-経済は堅調に推移」
「米次期政権の政策、世界経済にも影響及ぼし得る」
「政策は特定のデータを待たなければいけないことはない」
「為替の物価への影響、常に注意深く見ている」
「現時点で賃金に関する情報少ない、慎重な判断の一つの理由」
「非伝統的手段を今後全く採用しないこと宣言するわけではない」
「輸入物価落ち着いていることも考慮し、為替の影響を判断」
「春闘モメンタム、3月の1次集計に至らずとも分かる可能性」
「タイミング遅れれば、中立金利到達までの利上げペース早まる」
「データはオントラックできている、見通し確度上がっている」
「賃金について次回会合までにどこまで分かるか、予想し難い」


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

 

JGBトレーディングフロア(2024年12月18日)

債券相場は上昇。明日の未明に発表となるFOMCでは0.25%利下げが予想され、また、今日から2日間の日程で行われる日銀の金融政策決定会合でも利上げ見送りが見込まれており、それらを控えた持ち高調整がやや上方へ押し上げた形。
基本的には様子見姿勢から取引は低調だが、日銀の声明文や植田総裁の会見がハト派的な場合の金利低下をヘッジする動きもあるとの声も聞かれた。
また、さらに日銀は来年1月会合でも利上げしない可能性も意識されていることも下支えとなっているとの見方。

【メモ】
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JGBトレーディングフロア(2024年12月17日)

債券相場は下落。日銀の早期利上げ見送り観測で買われた反動の売りが優勢となった。
長期金利となる新発10年国債は一時5カ月ぶり高水準の1.1%に急上昇する場面があった。
12月に利上げが見送られても1月や3月での可能性が後退したわけでなく、一定の金利上昇圧力は続いているようだ。
この日行われた20年債入札は無難に通過、一部で10年債や5年債を売りながら20年債を購入するイールドカーブのフラット化を狙った動きが観測された。
なお長期金利が1.1%を付けたことに関して、直後には1.075%に戻したこともあり、市場では発注ミスではとの声も聞かれた。

【メモ】
☆☆20年債入札(190回リオープン、CPN1.8%)落札結果
最低落札価格98円80銭(1.883%)、平均落札価格98円85銭(1.879%)、応札倍率3.38倍(前回3.52倍)、(事前予想価格98円70銭)


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JGBトレーディングフロア(2024年12月16日)

債券相場は下落。米利下げペースの鈍化が意識され、前週末に米長期金利が上昇した流れを受け、国内債も売りが優勢となった。日銀の今月の利上げ見送り観測による買いが一巡する中、明日の20年債入札を控えていることが相場の重しとなったようだ。もっとも、日銀会合に加えてFOMCも17~18日に控え様子見姿勢が強く、取引は低調だった。

【メモ】
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JGBトレーディングフロア(2024年12月13日)

債券相場は、中長期債中心に上昇。日銀の早期利上げ観測の後退を背景にした買いが継続した。この日の日銀国債買い入れオペで中期債の需給の引き締まりが示されたことも支援材料となった。
この日の日銀短観はオントラックであることを裏付ける内容だが、一方で来週は日銀会合を控えてブラックアウト期間に入り、12月5日の中村審議委員の講演以降、日銀関係者の主だった発言は伝わっておらず、いわゆる地ならし的な動きが見られないことが利上げ観測の後退につながっているようだ。
その結果、上値を積極的に買っていくほどではないものの、下値ではキャリーを取りに行く実需の買いが入っているとの見方。

【メモ】
☆☆日銀買入オペ1-3年3250億円、3-5年3250億円、5-10年3750億円、10-25年1500億円。応札倍率は、それぞれ1.79、1.98、2.88、2.11倍。


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