債券相場は上昇。前日米債券市場が、経済指標の改善や株高を受けて売られるも、その動きが限られたため、朝方より底堅い動きをみせた。この日の30年債入札に向けた増発による需給懸念もほぼ織り込まれ、順調な落札結果が昼に伝わると長期債や超長期債を中心に買いが優勢となった。
【メモ】
☆30年債入札(67回債,CPN0.6%)入札結果
最低落札価格99円60銭(0.615%)、平均落札価格99円68銭(0.612%)、応札倍率3.92倍(前回2.84倍)。(事前予想中央値99円50銭)
債券相場は上昇。前日米債券市場が、経済指標の改善や株高を受けて売られるも、その動きが限られたため、朝方より底堅い動きをみせた。この日の30年債入札に向けた増発による需給懸念もほぼ織り込まれ、順調な落札結果が昼に伝わると長期債や超長期債を中心に買いが優勢となった。
【メモ】
☆30年債入札(67回債,CPN0.6%)入札結果
最低落札価格99円60銭(0.615%)、平均落札価格99円68銭(0.612%)、応札倍率3.92倍(前回2.84倍)。(事前予想中央値99円50銭)
債券相場は下落。先週後半にようやく底打ちとなった超長期債も、あすの30年債入札への警戒感で上値を押さえられた。週末の米国債市場が休場だったこともあり、この日は国内株上昇やドル高の動きに反応した格好。注目の5-10年ゾーンの日銀オペは、レンジ中央の4200憶円(200憶円増額)となり、影響は限定的だった。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、5-10年4200憶円(200憶円増額)。応札倍率は1.97倍。
7月第1週の株式市場はNYダウが+3.25%と反発したのに対して、日経平均は▲0.91%と小幅安に留まりました。7月上旬に決算を迎える日経・TOPIX型ETFの分配金捻出のための売りが日本株の上値を抑えているものと考えられ、他のアジア市場では、中国上海総合指数、台湾加権指数ともに戻り高値を更新しています。
米国では一日当たりの新規感染者数が55000人を超え、また、東京でも連日100人を超える感染者がでるなど、パンデミック第2波が訪れようとしていますが、株式市場では7/2に報道されたファイザーのワクチン開発進展を好感しリスクオンモードとなっています。同ニュースは、特に日経VI、米国VIX指数を大きく急落させており、感染拡大してもワクチンができれば問題ないという市場の楽観を象徴しています。
チャートの形状では、6/9高値と6/19安値の持ち合いが続いており、上下いずれにせよ持ち合い離れについていくのが定石の局面です。
裁定取引残高は売り1兆8206円へ減少しており(買い残は3788億円へ増加)、売り方の買戻しも進展はしていますが、ETFの換金売りの後は相場が反発することが多く、上放れの可能性が高そうですが、不安な方はIVが下落していますのでプロテクティブ・プットもよさそうです。
債券相場は上昇。需給懸念を背景に軟調な推移が続いていた超長期ゾーンに買い戻しが入ったことで、市場全体に買い安心感が広がった。超長期ゾーンの金利低下幅が大きくなり、利回り曲線はフラット化した。午前の取引で先物などの上値が抑えられたのも、スティープナーのアンワインドが影響したようだ。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年4200憶円(800憶円増額)、3-5年3500憶円(据置き)、10-25年(据置き)。応札倍率はそれぞれ3.00倍、2.20倍、3.26倍。
【来週のスケジュール】
7/6
<国内予定>
日銀買いオペ(5-10年)
<海外予定>
【米国】ISM非製造業総合景況指数 (6月) /
【欧州】ユーロ圏 小売売上高 (5月) / 独製造業受注 (5月)
7/7
<国内予定>
30年利付国債入札 / 日銀、コール市場残高(6月) / 家計調査(5月) / 景気先行指数(5月)
<海外予定>
【米国】サンフランシスコ連銀総裁とリッチモンド連銀総裁,オンライン討論会 / 米求人件数 (5月)
【欧州】独鉱工業生産 (5月)
【その他】豪中銀,政策金利発表 / 中国外貨準備高(6月)
7/8
<国内予定>
日銀買いオペ(1-3年,3-5年) / 国際収支(5月) / 倒産件数(6月) / 景気ウォッチャー調査(6月)
<海外予定>
【米国】米消費者信用残高 (5月)
【その他】北朝鮮、故金日成主席死去から26年
7/9
<国内予定>
国庫短期証券6カ月)入札 / 5年債入札 / 日銀支店長会議(黒田総裁あいさつ) / 地域経済報告公表 / 機械受注(5月)
<海外予定>
【米国】卸売在庫 (5月)
【欧州】ユーロ圏財務相会合 / 独貿易収支 (5月)
【その他】中国CPI・PPI (6月)
7/10
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 日銀買いオペ(1-3年,5-10年,25年超) / 日銀新型コロナ感染症対応の金融支援特別オペ / 国内企業物価指数(6月)
<海外予定>
【米国】 米PPI (6月)
【欧州】EU財務相理事会 / 国際エネルギー機関(IEA)月報
債券市場では長期債相場が上昇。前日の米長期金利が上昇したことや超長期債に対する需給悪化懸念で売りが先行した後、この日に実施された10年利付国債入札が強い結果となったことを好感して長期債が一転上昇、先物も前日比プラスの水準まで戻して引けた。一方で超長期債は戻りも鈍く、引き続き軟調となった。
【メモ】
☆10年債入札(359回債,CPN0.1%)入札結果
最低落札価格100円39銭(0.060%)、平均落札価格100円41銭(0.058%)、応札倍率3.66倍(前回3.36倍)。(事前予想中央値100円35銭)