今週の日本市場は引き続き軟調な展開となり、前週比▲1.51%安の23,274.53円で取引終了となりましたが、最大の波乱は日本市場の終わった後の週末NY市場にありました。
米国の1月非農業部門雇用等者数変化は市場予想18万人増にたいして20万人増加と良好な数値となりましたが、これがインフレ懸念を加速させ米国債が下落、金利上昇による経済成長への悪影響を懸念してか株安、という流れになり、NYダウは▲665.75ドル安となりました。
表.NYダウの下落幅ランキング
歴代6位の大暴落とも言えますが、下落率に直すと▲2.54%と珍しくない数値となり、大暴落と受け止めるか、よくある調整と受け止めるか悩ましいところです。
大幅下落後はいったんリバウンドするので、2/5~からは小幅反発が見込まれますが、その後の展開としては、米国長期金利が下げ止まるかどうかを睨みながらの神経質な展開となりそうです。
1987年のブラックマンデーの際は、債券安と株安が同時に進行し、長期金利が10%を超えてから債券に買いが入り、長期金利は8%後半へ反落、それに伴い株価も落ち着きを取り戻す流れとなりました。
今回の株安&債券安の流れも似たパターンとすると、新・旧債券王ともに3.00%以上を予想しており(http://kosei.co.jp/wordpress/?cat=12)、目先、米国金利は3.00%を達成した後に落ち着くのかもしれません。
図.NYダウの大幅下落後の推移(下落幅の累積)