株式市場概況
前日の米国株が下落したことから日本株も寄付きから弱い展開となりましたが、安値からは日銀のETF購入期待から戻す場面がありましたが、前日比でプラスには若干届きませんでした。TOPIX指数は前日比‐0.27%の1568ポイント、日経平均株価は-0.14%の19,650円で取引を終えました。本日は引けでMSCI指数のリバランスがあり、売買代金は3兆円を超えましたが、ザラバの盛り上がりは感じられませんでした。
5月のTOPIXは前月末比+2.39%となりました。市場の恐怖感を示す日経VI指数は13.9と今年の最低水準と、投資家はあまりダウンサイドを想定していないことが分かります。
セクター別では値上がりが7、値下がりが26、上昇が大きかったのは保険、化学、不動産、下落が大きかったのは石油・石炭、パルプ紙、銀行となりました。スタイルインデックスは全指数が+0.31%~‐0.39%の間に収まり、今週に入り依然としてばらつきの小さい相場が継続しています。REIT指数は米国の金利が下げたことにより久しぶりに上昇しました。
日本の経済指標では鉱工業生産(4月・前年比)が+5.7%と前月の3.5%を上回りましたが予想を下回りました。住宅着工(4月・年率)は100.4万件と前月の98.4万件と予想を上回りました。中国の製造業PMI(5月)は51.2と予想を上回りました。
そのほか気にかかったのは香港の人民元のオーバーナイトのインターバンクレートが21.08%と前日比で15.73%の急上昇となったことです。昨年来4度目の出来事で、過去4度とも、金利の急上昇の後、上海総合指数が一旦安値を付けるような展開となっています。今回もそのような動きとなるのか注目してみておきたいところです。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比2.83ポイントの1104.81ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は127(53.4%)、下落銘柄数は102(42.9%)、変わらずは9(3.8%)、売買代金は前日比200億円の1262億円と前日比で増加しました。
上昇寄与度上位銘柄はCYBERDYNE(7779、前日比17、終値1,528)、イグニス(3689、前日比610、終値4,780)、アスカネット(2438、前日比112、終値1,880)、下落寄与度上位銘柄はソレイジア・ファーマ(4597、前日比-42、終値482)、ディー・ディー・エス(3782、前日比-28、終値915)、Gunosy(6047、前日比-56、終値2,291)となりました。売買代金上位銘柄はインフォテリア(3853、前日比-25、終値1,094)、リミックスポイント(3825、前日比-3、終値740)、イグニスでした。
マザーズ先物は前日比2ポイントの1094ポイントで一日の取引を終えました。出来高は65枚でした。
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