株式市場概況
TOPIX指数は前日比+9.88ポイント(+0.66%)の1499.65ポイント、日経平均株価は前日比+133.25円(+0.71%)の18,797円で取引を終えました。
米国の雇用統計では非農業部門雇用者数が+9.8万と予想を大きく下回る値となりました。一方で失業率は4.5%と低下しました。非農業部門雇用者数が悪かったのは悪天候の影響ということで一時的な要因であり、失業率の低下が雇用市場の方向性を示していると捉えられました。当初の市場の反応は数値の悪化から、10年金利が2.32%から2.27%まで低下しましたが、その後は一気に反発し2.38%となったことから、ドルが買われる流れとなりました。
依然として米国経済が好調であることが示されたことや、円安の動きから本日の日本株は堅調な動きとなりました。セクター別で買われたのは鉄鋼、銀行、その他金融、下落が大きかったのは水産農林、鉱業、食料品でした。スタイルインデックスでは、TOPIXバリュー、日経兵器などが強くなりました。下落トップは東証2部となりました。
東証2部の下落要因は、寄与度トップのシャープ(6753)の急落でした。シャープは先週3日に高値504円を付けましたが、その後は徐々に値を下げる展開となり、特にここ3日は下落幅が大きく、本日は前日比-52円の404円と11%安となり、指数の下落を牽引しました。
シャープは2016年8月に80円台を付けてから500円まで上昇しているだけに、当初の下落局面では押し目買いが入りやすかったのですが、3連敗で押し目買いの投げも出始めそうです。400円辺りが3月のサポートラインとなっており、明日もこのレベルを守れるのか注目です。もしそこを割る場合、中小型株のセンチメントは一段と悪化するでしょう。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比4.59ポイントの1030.39ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は118(52.7%)、下落銘柄数は94(42.0%)、変わらずは12(5.4%)、売買代金は前日比-216億円の952億円と前日比で減少しました。
上昇寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比210、終値5,830)、CYBERDYNE(7779、前日比15、終値1,589)、Gunosy(6047、前日比68、終値2,448)、下落寄与度上位銘柄はディー・ディー・エス(3782、前日比-138、終値967)、ジーエヌアイグループ(2160、前日比-14、終値815)、レノバ(9519、前日比-155、終値1,505)となりました。売買代金上位銘柄はそーせいグループ(4565、前日比-20、終値11,190)、ミクシィ、ディー・ディー・エスでした。
マザーズ先物は前日比28ポイントの1011ポイントで一日の取引を終えました。出来高は213枚でした。
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会