英国メイ首相の会見は混乱を生まず、しかしトランプ次期大統領の発言が混乱要因に(2017年1月18日)

株式市場概況

TOPIX指数は前日比+4.76ポイント(+0.32%)の1513.86ポイントで取引を終えました。昨晩の英国のメイ首相の会見は、EUを脱退するが、撤退に際しては段階的アプローチをとり、野心的な自由貿易協定を目指すとの内容で、市場がひとまず安心できる内容でした。しかし、ドナルド・トランプ次期大統領がウォールストリートジャーナルとのインタビューで「ドルが強すぎる」と発言したことからドル安となり、ドル円は113円を下回って推移したことから、朝方の日本株は不安定な動きとなり、安値を切り下げる動きとなりました。TOPIXは9時30分ごろに12月7日以来、約1か月半ぶりに節目の1,500ポイントを割り込む場面がありましたが、その後、為替とともに反発に転じ、前日比プラス圏で取引を終えました。

セクター別では鉄鋼、海運、石油・石炭が上昇し、ゴム、医薬品、サービスが下落しました。スタイルインデックスではマザーズ指数が上昇トップとなりましたが、これ以外の小型株指数であるTOPIXスモール、東証2部は弱く、特に小型が強かったという相場展開ではなく、全体的に満遍なく反発した印象です。

鉄鋼株は、ドイツ銀行が2017年の中国の鉄鋼見通しを+1.9%(従来は0.3%)に上方修正したことが好感され、大幅上昇となりました。東芝(6502、前日比+6.7円、終値288.4円)は、日経新聞の朝刊に、半導体事業の分社化が報じられ、会社側も検討していることは事実としたため上昇しました。

今後の注目点は米国時間で20日に行われる、トランプ次期大統領の就任式です。日本時間では21日の午前2時から行われる模様です。

 

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比6.66ポイントの971.82ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は110(50.5%)、下落銘柄数は103(47.2%)、変わらずは5(2.3%)、騰落レシオ(25日)は103.93、売買代金は前日比-342億円の836億円となりました。

上昇寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比140円、終値4635円)、そーせいグループ(4565、前日比190円、終値13440円)、Gunosy(6047、前日比184円、終値2245円)となり、下落寄与度上位銘柄はCYBERDYNE(7779、前日比-32円、終値1599円)、メタップス(6172、前日比-500円、終値3320円)、アスカネット(2438、前日比-149円、終値1417円)、売買代金上位はメタップス、Gunosy、そーせいグループとなりました。

マザーズ先物は前日比6ポイントの970ポイントで一日の取引を終えました。出来高は809枚でした。

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