株式市場概況
TOPIXは前日比+1.2ポイント(+0.08%)の1555.68ポイントと小幅高で一日の取引を終えました。一日を通じて前日の終値を挟んで狭いレンジでの取引となりました。FOMC議事録でドル高リスクへの言及があったことから、ドル円が買われ、116円前半まで円高ドル安の動きとなったことが嫌気され、主力株への買いが一段落しました。しかし、投資家の買い意欲は強いようで、為替の影響が少ない東証2部やマザーズ市場の上げ幅は大きくなりました。
セクター別では昨日とは一転し、情報・通信、サービス、医薬品など内需ディフェンシブが強くなりました。下落は鉱業、金属製品、鉄鋼などコモディティ関連となりました。スタイルインデックスではマザーズ、東証2部の上昇が大きく、日経平均、TOPIXバリューが下落しました。東証2部指数の上昇はシャープ(6753、前日比+32円、終値325円)が指数プラスの101ポイントのうち、76.6ポイントの寄与と影響が大きくなりました。
シャープは、鴻海と共同出資する堺ディスプレイ・プロダクトが、IPOを検討していると報道されました。ゼンリン(9474、前日比+500円、2,619円)は、エヌビディアが自動運転向け高精度地図を協力して開発すると発表したことから、大幅高しました。東京エレクトロン(8035、前日比‐245円、終値11,015円)、アドバンテスト(6857、前日比‐36円、終値1,960円)など、半導体関連は特段理由がないものの、値下がり幅が大きくなりました。
昨日、注目ニュースで「中国、人民元支援や資本流出抑制に向けた選択肢を検討 -関係者」とのニュースを採り上げましたが、本日も人民元の上昇が大きくなったのが市場では注目されました。1月3日には1ドル=6.96人民元だったものが、1ドル=6.88人民元まで人民元高が進みました。
経済指標では、明日の雇用統計の前哨戦であるADP雇用統計に注目が集まります。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比26.21ポイントの981.3ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は162(74.3%)、下落銘柄数は51(23.4%)、変わらずは5(2.3%)、騰落レシオ(25日)は100.35、売買代金は前日比188億円の1113億円となりました。指数は8月以降、上値が抑えられている200日移動平均の手前まで上昇してきました。売買代金も増加してきたため、上抜けられる可能性もあるため、その動向が注目されます。
上昇寄与度上位銘柄はそーせいグループ(4565、前日比710円、終値14430円)、CYBERDYNE(7779、前日比48円、終値1700円)、ミクシィ(2121、前日比85円、終値4435円)となり、下落寄与度上位銘柄はアカツキ(3932、前日比-140円、終値3640円)、日本アセットマーケティング(8922、前日比-3円、終値181円)、ジャパンインベストメントアドバイザー(7172、前日比-90円、終値3740円)、売買代金上位はそーせいグループ、マイネット(3928、前日比501円、終値3430円)、イグニス(3689、前日比320円、終値6410円)となりました。
マザーズ先物は前日比33.5ポイントの984ポイントで一日の取引を終えました。出来高は280枚でした。
注目のニュース
マンハッタンの住宅価格、4年ぶり大幅値下がり -傲慢価格の時代終了か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-04/OJ9IW66VDKHT01
年末発表された、10月のS&P・コアロジック・ケースシラー住宅指数がリーマンショック前の最高値を更新しましたが、マンハッタンでは住宅価格が下落し始めた可能性があります。この点は注意したいところです。
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