5月第2週の株式市場は、日経平均▲0.02%とほぼ変わらず、NYダウは+2.16%と4週続伸、ユーロストックス50も+3.32%の上昇となりました。
雇用統計以来の利下げ期待によるリスクオンモードが継続し株高基調となっていますが、日本株は出遅れています。対外体内証券投資で見る海外からの株式投資は、~5/3の週に2688億円の2週連続買い越しとなっており、海外勢の日本株投資が止まったわけではなさそうですが、それ以上に欧米株が先行して買われているようです。
さて、5月といえば、Sell In Mayの格言で例年、急落に警戒する記事などが出回りますが、昨年は米国債務上限問題が危機的と言いながらもギリギリで問題が解消され、その後株高となりました。
ウィークリーレポート(2023年5月12日) – TRADING FLOOR (kosei.co.jp)
https://kosei.co.jp/wordpress/?p=18584
今年は目立ったリスクイベントはありませんが、バリュエーション面で余裕のあった昨年と違い、予想PERから見たむしろダウンサイドに気を付けた方がいい水準で、むしろ警戒感のない時ほど警戒が必要かもしれません。
一方で、日銀短観での大企業の想定為替レートは140円47銭とスポット価格よりも10%近く低く、決算シーズンを迎え、輸出企業を中心にEPSが上昇するようならば、逆に株高の追い風となります。
高いバリュエーションに企業業績が追い付いてくるのを待つ状態で一進一退と見込み、ストラドル売り+ヘッジのオプション買いといった戦略が考えられます。