債券相場は超長期債が高い一方で中期債は小幅安、また長期債や先物が横ばいで、イールドカーブはツイストフラット化となった。前日の20年債入札で一定の需要が確認されたことで、この日も超長期債は堅調な流れが続いたが、中期債は日銀のマイナス金利政策の解除観測で短期ゾーンの金利上昇が影響した。海外金利の影響を受けやすい超長期債は、米金融政策が引き締めから緩和にシフトする局面でもあることから、年金や生損保、また地域金融機関などは緩やかながら継続して残高を積み上げている状況にあり、年度末に向けてさらに国債の大量償還に伴う保有債券の長期化や株高による債券のリバランス需要などが想定されることから、この日の動きは、マイナス金利解除となっても金利上昇圧力をある程度吸収する可能性を示したようにも思われる。
【メモ】
☆日銀買入オペ1-3年、3750億円、3-5年4250億円、5-10年4750億円。応札倍率は、3.22、2.54、1.49倍。