債券市場は、海外金利の上昇を受けて、中長期債や先物に売り圧力がかかった。新発10年国債利回りが一時0.505%に上昇し、日銀の許容幅上限を2日連続で超えたほか、先物も2月以降の最安値を付けた。日銀はこの日、臨時の国債買入れオペと28日に5年の共通担保オペを行うことを通知するも、相場への影響は限定的。
ただ、政策変更が行われていない以上、日銀はこれまで通り買入れ等による金融調節が機械的に行われると見られ、金利上昇についてのさらなる手掛かりがないと売りにくい水準にあり、24日から始まる衆参両院での植田新総裁候補の所信聴取で保守的な発言に留まれば買戻しの動きも強まるとの見方もあるようだ。
【メモ】☆日銀買入オペ 5-10年3000億円、10-25年1000億円。(定例)応札倍率は、それぞれ3.33、3.02倍。☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額1413億円 / 国債買入(固定利回り方式 358回0.50%) 落札金額0億円。