9月の第2週の株式市場は、NYダウは▲2.15%、ユーロストックス50▲0.75%と欧米市場が反落となるなか、日経平均は+4.30%と大幅に続伸となりました。
自民党総裁選/新首相への期待から独歩高となっている日本市場ですが、SQ通過後に伴いオプション絡みの買い(ヘッジ)需要消失が懸念されたものの、金曜日は取引時間中堅調な推移となりました。
海外株式市況は鈍化しており、総裁選への期待が一服した後の反落も考えられますが、一方で、ニッケルや天然ガスなどコモディティの一角は高値を更新しており、金融市場全体では跛行色が出ていることから、米国株安がすぐにグローバルな調整局面とつながるわけではなさそうです。
翌週(9月第4週)に、大阪取引所の新システムJ-Gate3.0稼働予定(9/17はナイトセッション無し)、日銀政策決定会合、テーパリングガイダンスが予想されているFOMCとビッグイベントが控えていることから週明け第3週は、やや慎重な値動きが考えられます。米国VIXがイベント警戒で期先限月までうっすらと上昇していますので、イベント通過後のボラティリティ低下を狙うポジション取りがよいかもしれません。
イベント警戒の他に、日経平均の銘柄入れ替えにともなうパッシブの売り需要(5220億円)が月末に予想されており、新首相への期待も株価はいったん足踏みとなりそうです。
(Bloomberg)日経平均入れ替えに「副反応」、Fリテイリなどさえず-NT戻り一服
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-09-07/QZ1FIYT1UM0W01