11月第4週の株式市場はNYダウ+2.21%、日経平均 +4.38%と堅調な相場となりました。トランプ大統領が、部分的ではありますが政権移行手続きを許可したことを好感し、一方で、新型コロナ感染拡大や日本での飲食店への時間制限開始などリスク部分は無視した格好となりました。
マーケットデータでは、裁定売り残高が 1兆6306億円と11月第1週の2兆0380億円から約5000億円の買戻しがすすんでおり、株価の下支え要因となっています。また、投資部門別売買動向では、海外投資家が現先合わせて5971億円の買い越しとなっており、3週連続の買い越しが11月の上昇相場を牽引しています。
11月は日経平均+ 3667円(+13.45%)の大幅高となっており、月末/12月月初のリバランスに注意が必要ですが、波乱がなければ、11月月初のようにSQ週へ向けたスクイーズが再度期待できそうです。
感染拡大や景気回復の鈍化などをよそに上昇していく株価ですが、当社ブログにて上値の目途をレポートしました。無茶な前提をもとにしたバリュエーションですが、上がっていくなら逆らわずに付いていくのが吉ですので、プロテクティブ・プットなどリスクヘッジにオプションを活用しつつ高値を狙うトレードがよさそうです。
図. S&P500指数とS&P500 プロテクション・プット指数の比較(2019年末=100)