ウィークリーレポート(2020年6月12日)

6月第二週の株式市場は、NYダウ▲5.55%、日経平均▲2.44%と反落となりました。6/11木曜日にはNYダウ一時1800ドル安と急落となり、VIX指数も一時40ptを超えました。
米国での新型コロナウィルス感染者が200万人を突破、FRBの弱気な見通しにより米国債のスティープニングポジションのアンワインドが出てきたこと、このあたりが、これまでの株式市場ショートカバーラリー終了の合図となったように見えます。

これまで、マネタリーベースの膨張を背景に、行き過ぎた楽観で株価が上昇してきましたが、適正な株価水準への調整となる可能性が考えられます。
予想PERから見た価格レンジは18500円~20750円あたりですので、ここまで下落すれば押し目買いに転じたいものの直近の株価水準からはまだまだ下値余地がありますので、コール買い+先物売りなどガンマロングが引き続き有効でしょう。ただし、VIXが高水準になったため、1552のVIX短期先物ETF買いは妙味に欠けます。

自動車販売台数は中国の回復により底打ち感があり、今後は、株価が下落する一方、グローバルな景気指標は上向きになり、両者が交差するほどよいポジションを探す展開が予想されます。指標の強さ次第では上記のレンジよりも早く切り返す事も考えられます。とは言え、下落する株価を拾うときはやはり前回安値の底割れが気になります。
金融機関が「どんな値段でも処分しないといけない」という状況に追い込まれない限り、3月安値割れはないと考えますので、気になる場合は、米国のクレジットスプレッド(BBB格付け社債と米国債の利回り格差)をウォッチするとよいでしょう。

ICE BofA BBB US Corporate Index Option-Adjusted Spread/10-Year Treasury Constant Maturity Rate
https://fred.stlouisfed.org/graph/?g=h6cR


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