週半ばに発表された投資部門別売買動向では、海外投資家は9週ぶりに株を売り越し、一方、債券先物を2週連続買い越し、また、裁定残高の数値も売り残高は2週連続増加、買い残高減少と、~12/6までのデータではリスクオフを示していました。
しかし12/12(木)夜に、米中貿易協議は第1段階となる貿易合意の条件で一致した報じられると、一転してリスクオンの流れとなり、12月第2週のNYダウは+120ドル高、日経平均+668円と大幅高になりました。また、12/15(日)に中国財務省は、米国からの特定の輸入品への追加関税を一時停止すると発表し、週明けの日本市場ではさらに株価上昇の要因となりそうです。
ただし、ウィークリーレポート(2019年11月8日)で述べたように当期及び来期の予想PERでレンジを見ると上値目途は24500までと見ており、その後はいったん循環物色の様相となると考えます。
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今週発表されたFOMCでは、2020年いっぱい現行金利で据え置くことを示唆しており、ゴルディロックスと米中貿易摩擦緩和を背景にした業績改善予想が出てくれば、年明けはさらに一段高が望めそうです。