

3月第3週の株式市場は、日経平均▲2.47%、NYダウは▲0.02%と続落、ユーロストックス50は+0.50%の上昇、日米株式市場が足踏み状態の横で、利下げ期待に湧く欧州株市場は8週続伸となりました。
来週に日銀政策決定会合を控え、マイナス金利解除だけでなく、ETFの買い入れ停止を検討しているとする観測報道が出る一方、参議院の財政金融委員会で答弁をした植田総裁は「春闘データなど見極めて政策判断」とあくまでデータを見て決めるという慎重な姿勢を示し、日本の長期金利は前週比4bp上昇と、前週レポートでの15bp上昇予想よりも控えめな上昇となりました。
(Bloomberg) 日銀がETF新規購入の完全停止を検討、正常化開始で-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-13/SA9VUXT1UM0W00
植田総裁が見極めたい述べた春闘のデータは、連合のまとめによると24年春闘の平均賃上げ率は5.28%(前年3.80%)と賃金インフレが加速しており、利上げへのお膳立ては整ったと言えます。


日銀利上げ時の日経平均のパターンは、政策発表前から下落し発表後も2営業日ほど下落するもの発表後1週間ほどで再度上昇に転じるケースとなります。日柄的には来週は下落、その翌週3月最終は横ばいとなり、4月から再上昇となります。下落の目途としてはテクニカルには13週線36,634円、年初からの上昇幅の半値押しで36943円などがありますが、年度末のリバランスや配当再投資による需給など季節的な要因が大きく、幅よりも日柄が重要なタイミングかと思われます。
さて、週明けの3/18には、JPXプライム150指数先物が上場します。原指数となるエクイスティスプレッド上位銘柄とPBR1倍超の銘柄で構成した優良企業を集めたような指数ですが、昨年7月の指数算出開始以降のパフォーマンスはTOPIX+15.87%に対して+9.32%と劣後しており、ある意味、特徴的な指数となっています。
買う分にはやや躊躇ってしまうパフォーマンスですが、ヘッジ売り用にと考えると日経よりも安心感があるので活用の道はありそうです。
https://www.jpx.co.jp/derivatives/products/domestic/jpx-prime150futures/index.html


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