JGBトレーディングフロア(2024年3月21日)

債券相場は中長期債中心に下落。前日の日経報道などもあり、日銀の利上げペースが速まることへの警戒感が強まる中、この日の流動性供給入札が弱めな内容となったことから、売り圧力が強まった。この日から日銀当座預金に0.1%の付利が適用され、無担保コール(ON)が0.1%を上回るケースも見られ(平均は0.074%)、またレポ翌日物もプラス圏に浮上するなど、短期~中期債の利回りが切りあがった。前日の米FOMCでは、政策と年内3回利下げ予測が据置きとなり米金利は2年債が大きく低下したが、10年債が小幅の低下に留まったことで、国内債への影響は限られた。

【メモ】
☆流動性供給入札(401回、残存期間5年超15.5年以下)落札結果
募入最大利回り較差 +0.006%、募入平均利回り較差-0.001%、応札倍率2.90倍(前回4.48倍)。
日経~日銀追加利上げ「10月」「7月」観測 円安進行が左右~


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2024年3月19日)

債券相場は上昇。日銀はこの日、金融政策決定会合にてマイナス金利解除やYCC撤廃を決定したが、事前の報道で市場がおおよそ織り込んでいたことや、また国債購入がこれまでと同程度継続されることなども伝わり、買戻しの動きが強まった。植田日銀総裁は、夕方の会見で今後の金融政策について「緩和環境を維持することが大事」と述べ、追加利上げが当面見込まれないことから、経済物価動向と需給面から水準感を探る展開になりそうだ。

【メモ】
<植田総裁会見の主な発言(出所:Bloomberg)>

【金融政策】
「緩和環境維持することが大事」 「大規模緩和の解除に必要な閾値を超えた」「追加利上げと資産圧縮のタイミング、確たること考えていない」「バランスシート縮小を視野に入れている」「どこかの時点で国債の買い入れ額減らしていくことを検討」「 物価見通しが上振れる、上振れリスク高まる場合政策変更」「追加緩和手段必要なら従来手段も含め幅広く検討」「経済・物価見通しに影響すれば政策対応考えるー為替変動」「春闘の結果、大きな判断の材料にした」

【金利、物価】
「預金・貸出金利が大幅に上昇するとはみていない」「現在の見通し前提、急激な金利上昇の経路は避けられる」「実質金利では、現状ははっきりと金融緩和的」「2%目標の持続・安定的実現の確率、まだ100%ではない」「予想物価上昇率、まだ2%には多少距離ある」

【その他 】
「新たな政策枠組みの名前、特に考えていない」「無担保コールレート0-0.1%、ゼロ金利政策と呼ぼうとは考えていない」「過去の異次元緩和の遺産は残り続けるー国債とETF」「一連の事前報道、私どもの発信情報を基に報道各社が見方を示したもの」


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JGBトレーディングフロア(2024年3月18日)

債券相場は上昇。市場は明日に控えた日銀金融政策決定会合結果でマイナス金利の解除などの金融政策の変更をほぼ織り込みつつあり、さらにその先の追加利上げについてはハト派的なスタンスになるとの見方から、長めゾーン中心に買いが入った。これまで買い控えていた投資家の需要が期待されたようだが、それでも結果公表直前では、買戻しを含んだ一部の先回り買いに留まり、上げ幅は限定的に見えた。またこの日は、期越えとなる2週間物共通担保資金供給(利率0%)が行われたが、政策変更が予想されていることもあり前回の1.2兆円を上回る2.3兆円の応札があった。

【メモ】
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ウィークリーレポート(2024年3月15日)

3月第3週の株式市場は、日経平均▲2.47%、NYダウは▲0.02%と続落、ユーロストックス50は+0.50%の上昇、日米株式市場が足踏み状態の横で、利下げ期待に湧く欧州株市場は8週続伸となりました。

来週に日銀政策決定会合を控え、マイナス金利解除だけでなく、ETFの買い入れ停止を検討しているとする観測報道が出る一方、参議院の財政金融委員会で答弁をした植田総裁は「春闘データなど見極めて政策判断」とあくまでデータを見て決めるという慎重な姿勢を示し、日本の長期金利は前週比4bp上昇と、前週レポートでの15bp上昇予想よりも控えめな上昇となりました。

(Bloomberg) 日銀がETF新規購入の完全停止を検討、正常化開始で-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-13/SA9VUXT1UM0W00

植田総裁が見極めたい述べた春闘のデータは、連合のまとめによると24年春闘の平均賃上げ率は5.28%(前年3.80%)と賃金インフレが加速しており、利上げへのお膳立ては整ったと言えます。

日銀利上げ時の日経平均のパターンは、政策発表前から下落し発表後も2営業日ほど下落するもの発表後1週間ほどで再度上昇に転じるケースとなります。日柄的には来週は下落、その翌週3月最終は横ばいとなり、4月から再上昇となります。下落の目途としてはテクニカルには13週線36,634円、年初からの上昇幅の半値押しで36943円などがありますが、年度末のリバランスや配当再投資による需給など季節的な要因が大きく、幅よりも日柄が重要なタイミングかと思われます。

さて、週明けの3/18には、JPXプライム150指数先物が上場します。原指数となるエクイスティスプレッド上位銘柄とPBR1倍超の銘柄で構成した優良企業を集めたような指数ですが、昨年7月の指数算出開始以降のパフォーマンスはTOPIX+15.87%に対して+9.32%と劣後しており、ある意味、特徴的な指数となっています。
買う分にはやや躊躇ってしまうパフォーマンスですが、ヘッジ売り用にと考えると日経よりも安心感があるので活用の道はありそうです。

https://www.jpx.co.jp/derivatives/products/domestic/jpx-prime150futures/index.html


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JGBトレーディングフロア(2024年3月15日)

債券相場は下落。18~19日に開く金融政策決定会合での金融政策の正常化観測が強まる中、前日の米PPIの上振れで米金利が上昇した流れを受け、朝方の長期金利は3カ月ぶりの水準(0.795%)に上昇するなど売りが優勢だった。半面、この日の国債買い入れオペでは、長期や中期ゾーンの需給改善が示され、午後からは下げ幅を縮める展開となった。注目の、連合がこの日公表する労使交渉の第1回回答集計結果が夕方発表され、平均賃上げ率が5.28%と昨年を上回り33年ぶりの水準となるも、市場は、大手企業の軒並み満額回答を受けて、幾分織り込んでいたこともあり、マイナス金利解除後の市場動向(買い需要の増加)を期待して、先物が夜間取引でさらに上昇する動きが見られた(145円28銭 16:45)

【メモ】
☆日銀買入オペ1年以下1500億円、1-3年3750億円、3-5年4250億円、5-10年4750億円、25年超750億円。
応札倍率は、2.02、2.09、1.70、3.68倍。


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