債券相場は上昇。前日の低調な10年債入札をきっかけに下押した局面で投資家の買いが入ったことから、潜在的な需要が確認され安心感が出た。また今晩発表の米CPIでインフレの鈍化を予想する向きが強まっていることから金利の低下を見越して買いの動きを強めたとの見方もあった。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,368~370回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。
債券相場は上昇。前日の低調な10年債入札をきっかけに下押した局面で投資家の買いが入ったことから、潜在的な需要が確認され安心感が出た。また今晩発表の米CPIでインフレの鈍化を予想する向きが強まっていることから金利の低下を見越して買いの動きを強めたとの見方もあった。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,368~370回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。
債券相場は下落。前日の米長期金利上昇の流れを受け売り先行で始まり、この日の10年国債入札が低調な結果となったことでさらに下押すも、取引終盤にかけて押し目買いが入り下げ幅を縮めた。
米国の金融システム不安、日銀の政策修正観測と強弱材料が燻り、ポジションを大きく傾けにくい中で、相場は需給中心の色合いが強い。明日夜の米CPI発表を見極めたいとの見方。
【メモ】
☆10年債入札(370回,CPN0.5%)落札結果
最低落札価格100円61銭(0.435%)、平均落札価格100円70銭(0.426%)、応札倍率3.60倍(前回3.77倍)(事前予想価格100円69銭)
☆国債買入(固定利回り方式,368~370回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。
債券相場は上昇。国内連休中の海外の変動要因を消化する動きの中、米国地銀の経営不安を背景にした米金利の低下が国内債の買いにつながった。またこの日、定例の日銀国債買い入れオペで超長期ゾーンオファー額を減額したが、無難な落札結果となったことも下支えとなった。一方、あすの10年国債入札に対する一定の警戒感が相場の上値を抑えた。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,368~370回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。
☆日銀買入オペ(定例)1年以下1500億円、1-3年4750億円、3-5年5000億円、10-25年2000億円(500億円減額)。応札倍率は、それぞれ3.10、2.63、2.70、1.97倍。
債券相場は下落した。米FOMCの政策決定を直前に控える中、一部企業が起債に動いたことなどを受け、米長期金利が急伸した流れから国内債も売りが優勢だった。また、オーストラリア準備銀行の予想外の利上げも売り要因となった。もっとも連休中の米欧金融政策と、それを受けた金利動向を警戒して、今日に関してはポジション調整が中心といった見方だった。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,368~370回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。
【来週のスケジュール】
5/8
<国内予定>
新型コロナウイルス感染症5類へ移行 / 日銀金融政策決定会合議事要旨(3月9・10日分)
<国内決算>
HOYA(7741) / 丸紅(8002) / 川崎船(9107)ほか
<海外予定>
【米国】卸売在庫(3月)
【欧州】独鉱工業生産(3月)
【その他】*****
<海外決算>
ウエスタンデジタル / ペイパルほか
5/9
<国内予定>
国庫短期証券(6カ月)入札 / 10年利付国債入札 / 毎月勤労統計
<国内決算>
伊藤忠(8001) / 住友商(8053) / ダイキン工(6367) / 三菱商(8058) / 三菱自(7211) / ニトリHD(9843) / 任天堂(7974) / 日本郵船(9101)ほか
<海外予定>
【米国】3年債入札
【欧州】*****
【その他】ASEAN首脳会議・関連会合(インドネシア) / 中国貿易収支(4月,10日までに発表) / 中国ファイナンス規模,新規融資,マネーサプライ(4月,16日までに発表)
5/10
<国内予定>
日銀コール市場残高(4月) / 景気動向指数(3月)
<国内決算>
小野薬(4528) / 塩野義 (4507) / ソフトバンク(9434) / 三井不(8801) / トヨタ(7203) ほか
<海外予定>
【米国】10年債入札 / CPI(4月) / 財政収支(4月)
【欧州】独CPI(4月)
【その他】*****
<海外決算>
ウォルト・ディズニー / クレディ・アグリコルほか
5/11
<国内予定>
G7財務相・中央銀行総裁会議(新潟市) / 30年利付国債入札 / 日銀CP買い入れオペ /日銀PMP主な意見(4月27・28日分) / 国際収支:経常収支(3月) / 銀行貸出動向(4月) / 東京オフィス空室率(4月) / 景気ウォッチャー調査(4月)
<国内決算>
ソフトバンクG(9984) / 住友不 (8830) / 武田薬 (4502) / ホンダ(7267) ほか
<海外予定>
【米国】30年債入札 / PPI(4月)
【欧州】英中銀,政策金利発表 / OPEC月報 / 英GDP(1Q) / 英鉱工業生産(3月)
【その他】中国CPI・PPI(4月)
<海外決算>
鴻海精密工業ほか
5/12
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / マネーストックM2(4月) / 営業毎旬報告(5月10日現在)
<国内決算>
NTT(9432) / 楽天G(4755) / りそなH(8308) / SBI(8473) / 大成建(1801) / 東芝(6502) ほか
<海外予定>
【米国】FRBジェファーソン理事,セントルイス連銀総裁,パネル討論会 / 輸入物価指数(4月) / ミシガン大学消費者マインド指数(5月)
【欧州】*****
【その他】*****
<海外決算>
ソシエテ・ジェネラル
5月第1週は、日経平均+1.04%、NYダウ▲1.24%、ユーロストックス50▲0.43%となりました。
日本市場がゴールデンウイーク連休中の5/4早朝に発表されたFOMCでは25bpの利上げを決定し、その後パウエル議長による会見では利上げ停止が示唆されましたが、ファーストリパブリック銀行の破綻救済からの連想でパックウェスト銀行やウェスタン・アライアンス銀行株価が急落しているなか、利下げの手がかりがなかったことからかNY株式市場は下落となりました。
一方で、5/5(金)に発表された雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想+185Kに対して+253Kと政策金利高止まりを示唆したパウエル議長の発言を裏付ける非常に強い数値がでましたが、NYダウは546ドルの大幅高となり、ちぐはぐな反応を示しいています。需給面ではS&P500ミニ先物の投機筋建玉がコロナショック時を超える35万枚の売り越しとなっておりショートカバーの圧力が強い状況です。
また、金曜日の上昇でNYダウ、S&P500はダブルボトムの形を作ったこともあり、連休明けの相場は上昇が期待できそうです。5月言えばSell in Mayが意識されますが、上述のショートポジションの解消までは下値の堅い展開となりそうです。
連休中の海外市況は結局、FOMC前後で下落し雇用統計で上昇といってこいの展開となったため、金曜日NY時間引けの水準で計算すると、月曜日の日経平均は87円安とほぼ変わらずのスタートとなりそうです。指数ベースではほぼ変わらずですが、セクター別にみると、米国S&P500銀行株指数は地方銀行の財務状況不安から前週比▲4.59%と大きく下落しており、日本市場でもこの影響が出るかもしれません。しかしながら、日本では米国のように政策金利を引き上げているわけではないため地方銀行のポートフォリオ懸念の心配は少なく、また、3月のシリコンバレー銀行破綻時の日本の銀行株連れ安は結局ちょうどいい押し目となったこと、さらに、東証のPBR1倍割れ改革の流れもあり、今回も三菱UFJ(8306)など銀行株を拾うチャンスかもしれません。