JGBトレーディングフロア(2023年4月7日)

債券相場は超長期債中心に上昇。前日の30年債入札が順調だったことで安心感から買いが優勢だった。一方、今晩の米雇用統計や植田氏の日銀総裁就任を控えていることから、先物や中長期債は、もみ合いが中心の方向感の定まらない動きだった。

【メモ】
☆黒田総裁退任会見要旨(出所:Bloomberg)
・2%の物価安定目標について安定的・持続的に達成できる時期が近づいている
・労働需給の面で賃金が上がりやすい状況になりつつある
賃金や物価が上がらないというノルム(社会規範)に関しても、物価上昇を賃金に反映させる動きが広がりを見せている
・今年の春闘はベアが2%を上回るなど30年ぶりの高水準
・大規模緩和はさまざまな効果を上げてきており、政策運営は適切なものだった
・欧米発の金融不安について、日本の金融機関は極めて充実した資本基盤と十分な流動性を備えている
・金融システムの安定を確保しながら、出口戦略を進めることは十分可能である
・新体制に対して、経済政策運営や実務に関する豊富な知見を生かして組織をまとめ、日銀の使命である物価の安定と金融システムの安定に向けて手腕を発揮していただくことを期待
・非伝統的金融政策、効果発揮しデフレでない状況になった
・来年も引き続き順調な賃上げ交渉進むことが目標達成に重要
・23年度半ばごろに消費者物価が2%割り込む見方変わってない
・政府との共同声明の考え方は適切だった
・退任後、どこかの大学で教えること考えたい 他。

☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。

【来週のスケジュール】
4/10
<国内予定>
日銀国債買いオペ(1-3年, 5-10年,10-25年,25年超),CP買いオペ / 景気ウォッチャー調査 / 消費者態度指数(3月) / 国際収支:経常収支(2月)
<海外予定>
【米国】世銀・IMF,春季会合(ワシントン) / ニューヨーク連銀総裁,討論会参加 / 米卸売在庫(2月)
【欧州】*****
【その他】祝日(イースターマンデー,欧州や香港など休場) / 中国経済全体のファイナンス規模,新規融資,マネーサプライ

4/11
<国内予定>
5年利付国債入札 /工作機械受注(3月)
<海外予定>
【米国】米大統領,英国,アイルランド訪問 / IMF,世界経済見通し / シカゴ連銀総裁講演 / フィラデルフィア連銀総裁講演 / ミネアポリス連銀総裁タウンホール討論会参加 / 3年債入札
【欧州】ドイツ5年債入札 / ユーロ圏小売売上高(2月)
【その他】中国CPI・PPI(3月)

4/12
<国内予定>
銀行貸出動向(3月) / コア機械受注(2月) / 国内企業物価指数(3月)
<海外予定>
【米国】G20財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン) / リッチモンド連銀総裁挨拶(投資関連会議) / FOMC議事要旨(3月21,22日開催分)/ 10年債入札 / CPI(3月) / 財政収支(3月)
【欧州】英中銀総裁講演(ワシントン) / ドイツ30年債入札
【その他】*****

4/13
<国内予定>
流動性供給入札(残存期間15.5年超39年未満) / マネーストックM2(3月)
<国内決算>
東宝(9602) / ファストリ(9983)
<海外予定>
【米国】米PPI(3月) / 米30年債入札
【欧州】ユーロ圏鉱工業生産(2月) / 独CPI(3月) / 英鉱工業生産(2月) / OPEC月報 / イタリア3年,7年債入札
【その他】中国貿易収支(3月) / 豪雇用統計(3月)

4/14
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 日銀国債買いオペ(1-3年, 3-5年,5-10年,25年超)国内決算予定<海外予定>
【米国】IMF・世銀,春季会合(ワシントン) / 小売売上高(3月) / 輸入物価指数(3月) / 鉱工業生産(3月) / 企業在庫(2月) / ミシガン大学消費者マインド指数(4月)
【欧州】*****


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

ウィークリーレポート(2023年4月7日)

4月第1週は、日経平均は▲1.87%、NYダウ+0.63%、ユーロストックス50▲0.13%とまちまちな展開となりました。

4/4に発表された米国新規失業保険申請件数が市場予想を上回り、リセッション懸念が再び台頭、米国10年債金利は先の利下げを見越して16bp低下の3.30%と昨年9月以来の低水準になりました。ただし株価は微調整にとどまり週間ではS&P500は▲0.10%の下落にとどまりました。
4/7金曜日に発表された米国雇用統計では、前月から雇用者数の増加が減少していることを好感してS&P先物は上昇、一方、フルタイム雇用者数の伸びが依然として堅調であることから米国債は売られ金利上昇(そして為替はドル高円安)と、真逆のリアクションとなりました。

一方、日本市場は4/5以降売りに押され、独歩安となりました。日々公表される先物手口では4/5 国内大手証券、4/6米系証券、4/7欧州系証券が売りの主体となっており、これといってはっきりした傾向はありませんが、先週紹介した2014年4月を踏襲する値動きとなっており、引き継き同じコースで動くとするならば日柄的には4/12まで下落その後反発が期待されますので、プット売り戦略がよいかもしれません。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2023年4月6日)

債券相場は上昇。低調な経済統計を材料に米国の長期金利が低下した流れを受け買いが優勢となった。また警戒感の強かったこの日の30年国債入札が無難な結果となったことも好感され、先物などに買戻しの動きが入ったようだ。ただ、明日夜の米雇用統計の発表を控え、買い一巡後は、戻り売りに押され、上げ幅を縮めた。

【メモ】
☆30年債入札(78回,CPN1.4%)落札結果
最低落札価格100円90銭(1.357%)、平均落札価格101円00銭(1.353%)、応札倍率3.19倍(前回3.00倍)(事前予想価格100円80銭)


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JGBトレーディングフロア(2023年4月5日)

債券相場は先物が小幅高。米求人件数の減少を受けて米長期金利が一段と低下したことから買い先行で始まるも、政策修正観測も根強い中、明日に30年債入札に対する警戒感から売りに押され、上げ幅を縮めた。前日の低調な10年国債入札も響いているとの見方のようだ。
この日、日銀は超長期ゾーンの国債買い入れオペを前回より増額したが、影響は限定的だった。

【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。
☆日銀買入オペ(定例) 1年以下1500億円、1-3年4250億円、3-5年5000億円、10-25年2500億円(500億円増額)応札倍率は、それぞれ3.46、2.09、2.14、2.11倍。


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JGBトレーディングフロア(2023年4月4日)

債券相場は下落。海外金利の低下を受けて高く始まるも、この日の10年国債入札を警戒して売りが先行、不調な入札結果が伝わるとさらに売り圧力が強まり、長期金利は約3週間ぶりに0.4%台に上昇した。超長期ゾーンも6日の30年国債入札を控えて金利の上昇基調が続いた。

【メモ】
☆10年債入札(370回,CPN0.5%)落札結果
最低落札価格100円30銭(0.468%)、平均落札価格100円41銭(0.456%)、応札倍率3.77倍(前回7.55倍)(事前予想価格100円38銭)


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