JGBトレーディングフロア(2023年1月5日)

債券相場は長期債中心に上昇。この日行われた10年債入札が無難な結果に終わり、安心感から買いが優勢だった。落札利回りが0.5%と日銀が2022年12月に拡大した長期金利変動幅の上限に達したが、拡大当初より0.5%への到達は市場関係者のコンセンサスだったことで、達成感から一部が買い戻しに動いたようだ。また日銀はこの日も2年物の共通担保資金供給オペを行っており、足元で広がる利上げ圧力をけん制する動きとなったことも下支えとなったようだ。ただ、中、長期的には、物価上昇圧力や企業の賃上げ動向などから政策変更の思惑は続き、日銀MPMに向けて再び売りの動きが強まるとの見方もあるようだ。

【メモ】
☆☆10年債入札(369回,CPN0.5%)落札結果
最低落札価格100円00銭(0.50%)、平均落札価格100円00銭(0.50%)、応札倍率4.76倍(前回6.03倍)。(事前予想価格99円99銭)
☆国債買入(固定利回り方式,366~368回0.50%) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回0.50%) 落札金額0億円


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2023年1月4日)

債券相場では長期金利が上昇。日銀の金融緩和政策の修正観測が引き続き重石になったことに加え、明日の10年債入札への警戒感から売りが優勢だった。中期ゾーンは、2年物の共通担保資金供給オペや、また実勢に近いレートでの指値オペが一定の下支えとなるも、チーペストや10年カレントの指値レートは、実勢を上回るいわゆる上限金利の0.5%でのオファーとなっており、長期、超長期ゾーンは、需給の偏りもあり、依然落ち着きどころを探っているようにも見える。

【メモ】
☆日銀買入オペ 1-3年2000億円、3-5年1000億円、5-10年1500億円、10-25年1500億円(臨時オペ)。応札倍率は、それぞれ3.63、3.43、4.08、3.49倍。
☆国債買入(固定利回り方式,366~368回0.50%) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回0.50%) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,2年444回0.030%) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,5年154回0.230%) 落札金額0億円。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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ウィークリーレポート(2023年1月3日)

2022年の株式市場は、日経平均▲9.37%、NYダウ▲8.93%とユーロストックス50は▲11.90%と日米欧市場ともに下落となりました。またNASDAQ総合指数は▲33.51%と2008年以来の大幅下落となりました。
2022年の市場のテーマはなんといってもインフレであり、米国のCPIは一時9.0%まで上昇しました。しかしながら年末には11月CPI 7.11%と鎮静化の様相を見せてきており、2023年はインフレに鎮静化を前提に、急激な利上げによるリセッション懸念がテーマとなりそうです。
具体的には、CPIは確実に減速しているか、利上げのピークはいつか、急激な利上げによる景気悪化はどの程度か、悪化度合いが大きい場合にFRBは年内に利下げに転じるのかという観点が中心になるでしょう。

FF金利先物市場では6月にFRBの政策金利はピークを付けその後利下げに転じると予想しています。インフレが鎮静化しFRBが利下げに転じた1981年、1984年のケースでは、米国10年債金利はその後、変化率で10~20%下落しており、昨年末の3.87%の20%強下落ということで3.00%までの低下を想定します。
米国金利低下を背景に、ドル円為替レートは円高傾向が継続すると考えており、1998年の円安からの切り返し局面を参考に、2023年は110円~125円のレンジに収束していくと想定します。

景気循環に関して、米国GDPは2022年上半期に2期連続マイナスとなり、テクニカルにはリセッション入りとなっていますが、正式なリセッション認定はNBER(全米経済研究所)が十数か月後に判断します。正式なリセッション判定を持たず、簡易的に米国の景気先行指数の動きで過去のケースを振り返ると、1970年代以降、先行指数が明確に0を下回ったのは昨年7月を含めて8回となります。過去7回のケースでは6か月~13か月でボトムをつけ(平均で▲6pt)、その後、回復に向かっています。足元の指数が2022年7月にマイナスに転じていることを加味すると、2023年7月前後がボトムとなりそうです。

2000年以降の景気先行指数とS&P500の実績EPSの関係を見ると、同指数がピークから15pt以上下落した場合にはS&P500のEPSは平均で半減しており、上述の先行指数のボトム平均▲6ptまで下落する場合はEPSは▲54%の減少になると予想します。ただし、この”実績”EPSは株価のボトムのよりもだいぶ後に実現するので注意が必要です。2023年のS&P500は、昨年末のレポート同様、1981年の比較チャートから、年末比▲15%の3254ptから同+18%の4536ptのレンジを想定します。
日経平均については、円高逆風を加味して、23600円~29100円を年間のレンジとして想定、日米両指数とも、年前半に安値をつけ、秋口以降の反発と予想します。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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JGBトレーディングフロア(2022年12月30日)

債券市場では長期金利が低下した。日銀が中期債の指し値オペや臨時の国債買い入れオペをこの日も行い3日連続で実施、また前日夕には2年物の共通担保資金供給オペを予告して金利抑制姿勢を示したことで買いが優勢となった。一方、先物は、年末年始の連休中の海外投資家による売りを警戒した動きが強まり取引終了にかけて下落に転じた。

【メモ】
☆日銀買入オペ 1-3年3000億円、3-5年1000億円、5-10年3000億円、10-25年3000億円(臨時オペ)。応札倍率は、それぞれ3.06、2.85、3.81、1.76倍。
☆国債買入(固定利回り方式,366~368回0.5%) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回0.5%) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,2年443回0.03%) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,5年154回0.24%) 落札金額0億円。

【来週のスケジュール】
<国内予定>
大発会 / auじぶん銀行日本製造業PMI(12月) / 自動車販売台数(12月)
<海外予定>
【米国】FOMC議事要旨(12月13,14日開催分) / 自動車販売(12月) / 求人件数(11月) / ISM製造業景況指数(12月)
【欧州】S&Pグローバル・ユーロ圏コンポジット・サービス業PMI(12月)
【その他】中国財新コンポジット・サービス業PMI(12月)

1/5
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 10年利付国債入札 / 経済3団体共催の新年祝賀会(都内) / マネタリーベース(12月) / 営業毎旬報告(12月31日現在) / 消費者態度指数(12月)
<海外予定>
【米国】家電見本市「CES」(ラスベガス) / ADP雇用統計(12月) / 米貿易収支(11月) / S&Pグローバル米総合・サービス業PMI(12月)
【欧州】ユーロ圏PPI(11月)
【その他】中国貿易収支(12月,1月13日までに発表)

1/6
<国内予定>
日銀国債買いオペ(1-3年,3-5年,10-25年) / 国庫短期証券(6カ月)入札 / 毎月勤労統計(11月) / じぶん銀行日本サービス業PMI(12月) / 日銀,需給ギャップと潜在成長率
なし
<海外予定>
【米国】米リッチモンド連銀総裁講演 / 米雇用統計(12月) / 米製造業受注(11月) / 米ISM非製造業総合景況指数(12月)
【欧州】ユーロ圏景況感指数(12月) / ユーロ圏消費者信頼感指数(12月) / ユーロ圏CPI(12月) / ユーロ圏小売売上高(11月) / 独製造業受注(11月)
【その他】*****


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