JGBトレーディングフロア(2023年1月12日)

債券市場は先物が大幅安となり、中心限月としては一時2014年5月以来の水準に下落した。読売新聞の報道(「日銀が17、18日の金融政策決定会合で大規模緩和の副作用を点検し、必要な場合は追加の政策修正を行う」)で、あらためて政策修正観測が強まった。
長期金利の指標である新発10年債は0.5%を維持するも、先物受渡適格債の7年358回債の実勢レートも0.500%に到達し、日銀指値オペでの応札額も膨らんだ。12月の日銀MPMでの政策変更時も、直前まで、買い入れオペは通常運航だったこともあり、対日銀との攻防戦というよりも、政策変更前の受け口として駆け込み的な売りの動きが強まっている様子。

【メモ】
☆日銀買入オペ 1-3年5000億円、5-10年7700億円、10-25年3000億円、25年超2000億円。(定例増額)応札倍率は、それぞれ2.11、3.75、1.90、1.99倍。
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額25084億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回0.50%) 落札金額3000億円


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2023年1月11日)

債券相場では、長期金利の指標となる新発10年国債を除いて下落。10年債は日銀YCCの許容変動幅の上限0.5%で取引された。追加の政策修正観測が重石となり売り圧力が掛かったが、この日の30年国債入札が順調となったことと、午後に通知された日銀の臨時の国債買い入れオペがややサプライズとなり下げ幅を縮めた。
東京CPIの結果を受けたミニショック安的な動きは、日銀オペが下支えとなり、とりあえず一巡したとの見方。

【メモ】
☆30年債入札(77回,CPN1.6%)落札結果
最低落札価格98円90銭(1.654%)、平均落札価格99円00銭(1.649%)、応札倍率3.10倍(前回3.00倍)。(事前予想価格98円90銭)
☆日銀買入オペ 1-3年5000億円、3-5年1000億円、3-5年1000億円(臨時)、5-10年3000億円、10-25年2000億円、25年超500億円。応札倍率は、それぞれ2.88、2.51、5.61、2.26、2.99倍。
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額4680億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回0.50%) 落札金額0億円


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JGBトレーディングフロア(2023年1月10日)

債券相場は下落。先物は、前日の米金利が低下する中、先週末の夜間取引水準にサヤ寄せする形で、146円台にのせて始まるも、朝方に発表された昨年12月の東京都区部の消費者物価指数が市場予想を上回ったことで再び日銀の政策修正観測が強まり売り圧力がかかった。また超長期ゾーンも明日の30年債入札に対する警戒感が強まり売りが先行。
一方長期金利指標である新発10年債は、日銀の指値オペが継続していることで0.50%と横ばいで推移した。

【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額2628億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回0.50%) 落札金額0億円
☆東京都区部2022年12月の消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は、前年同月比4.0%上昇。1982年4月(4.2%上昇)以来、40年8カ月ぶりの4%台。


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JGBトレーディングフロア(2023年1月6日)

債券相場は上昇。先物が、前日の欧米債上昇の流れを受けて買いが先行した。日銀がこの日の定例オペに加えて5-10年ゾーンのオペを臨時に行ったことも好感された。また取引終盤に日銀関係者の話として「YCCの再修正は急がず、12月決定の影響と効果を見極め」と報道されたことで、一時146円台まで上昇する場面も見られた。一方、長期金利指標である新発10年債は、イールドカーブ上の割高感もあって、前日比変わらずの0.50%で取引を終了。

【メモ】
☆日銀買入オペ 1年以下1000億円、1-3年5000億円、3-5年5750億円、5-10年3000億円(臨時)、10-25年3000億円。応札倍率は、それぞれ4.99、2.20、1.36、5.23、2.36倍。
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額5937億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回0.50%) 落札金額0億円

【来週のスケジュール】
<国内予定>
休場(成人の日) / 岸田首相海外訪問(フランス,イタリア,英国,カナダ,米国)
<海外予定>
【米国】シカゴ連銀総裁オースタン・グールズビー氏就任 / アトランタ連銀総裁,討論会参加 / 米消費者信用残高(11月)
【欧州】日仏首脳会談 / ユーロ圏失業率(11月) / 独鉱工業生産(11月)
【その他】中国経済全体のファイナンス規模,新規融資,マネーサプライ(12月)

1/10
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 東京CPI(12月) / 家計支出(11月)
<国内決算>>
安川電(6506)
<海外予定>
【米国】米3年債入札 / 米ゴールデン・グローブ賞授賞式 / 米卸売在庫(11月)
【欧州】日伊首脳会談 / 米英中銀総裁ら参加(スウェーデン中銀主催シンポジウム)
【その他】*****

1/11
<国内予定>
30年利付国債入札 / 日銀CP買い入れオペ / 日銀コール市場残高(12月) / 外貨準備高(12月) / 日銀「生活意識に関するアンケート調査」 /景気動向指数(11月)
<海外予定>
【米国】米10年債入札
【欧州】日英首脳会談 / ドイツ10年債入札
【その他】アジア金融フォーラム(AFF,12日まで)

1/12
<国内予定>
日銀(1-3年,5-10年,10-25年, 25年超) / 日銀支店長会議 / 日銀地域経済報告(さくらリポート) /国際収支:経常収支(11月) / 銀行貸出動向(12月) / 営業毎旬報告(1月10日現在) / 東京オフィス空室率(12月) / 景気ウォッチャー調査現状判断(12月)
<国内決算>
東宝(9602) / ファストリ(9983) / 7&iHD(3382)
<海外予定>
【米国】日加首脳会談 / 米30年債入札 / 米セントルイス連銀総裁,オンラインイベント参加 / 米CPI(12月) / 米財政収支(12月)
【欧州】ECB経済報告 / イタリア3年,7年債入札
【その他】中国PPI・CPI(12月)
<海外決算>
TSMC


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ウィークリーレポート(2023年1月6日)

2023年の最初の週は、日経平均は▲0.46%の下落、NYダウは+1.46%上昇、ユーロストックス50は+5.91%と大幅上昇となりました。
1/4 フランスCPI 5.9%(市場予想:+6.4%)を受け、ECBの利上げ観測後退から欧州株は急騰、また、1/6米国雇用統計は非農業部門雇用者数こそ+22.3万人と市場予想+18.8万人を超えましたが、平均時給は前年比4.6%と市場予想5.0%を下回ったかことから、インフレの鎮静化が確認でき、NYダウは700ドルの大幅上昇、米国10年債利回りは前日比16bp低下の3.55%となりました。

テクニカル的には、日本市場の騰落レシオは81.55と昨年11月の124.51から低下しており十分調整されているように見えます。VVIXは73.88とコロナ禍以降の最安値を更新し、市場はひとまずのところ安心感に包まれているように見えますので、S&P500は4000pt、日経平均27200までの反発局面となりそうです。
投資戦略としては、年初のレポートで述べたヘッジ付き米国債のロングを継続、SQに向けた短期の株価反発局面ということで1C27000の買いなどいいかもしれません。


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