JGBトレーディングフロア(2023年1月18日)

債券相場は大幅高。日銀はこの日の政策決定会合で金融政策を据え置きとしたことから午後から中長期ゾーンに買戻し圧力が掛かり、新発10年国債利回りも一時0.36%と日銀の許容上限0.5%を大幅に下回った。
また日銀はYCCにつながる拡充措置として、0%で固定していた共通担保オペの金利をその都度決定する方式に変更し、中長期のオペを実施しやすくし、金利の抑制に働きかけられるようにした。ただこのオペレーションが直ちにイールドカーブの歪みの修正につながるかは未知数との見方。

【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額320億円 / 国債買入(固定利回り方式 358回0.50%) 落札金額330億円。
☆黒田総裁会見内容
「長短金利を操作する現行のイールドカーブコントロール(YCC)政策は存続が可能」
「機動的な市場調節運営を続けることで、今後市場機能は改善していく」
「0.5%を超える利回りでの取引が継続的に行われることはない」
「長期金利の変動幅をさらに拡大する必要があるとは考えていない」
基調的な物価は「徐々に高まっていく」
「目標を持続的・安定的に達成できる状況は見通せない」
「国債購入、現在のような保有増に特別なリスクない」
「金融政策の緩和効果を強める趣旨ではないー共担オペ拡充」
「引き続き任期までしっかりと物価目標実現目指す」など。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2023年1月17日)

債券市場は、新発10年国債利回りが0.505%と日銀の許容上限0.5%を3営業日連続で上回った。明日発表の日銀金融政策決定会合について、政策据え置きの予想が大半を占めるものの市場に警戒感が残った。
先物は堅調に推移、日銀補完供給を用いた裁定取引が活発化したようだ。また次回の日銀会合が先物3月限の取引最終日直前にあたることから、今回政策据え置きとなれば、需給ひっ迫が買戻し圧力となるとの見方もあるようだ。ただ、YCCによる国債買入れは流動性の低下を招いており、許容幅再拡大や撤廃に対する警戒感はぬぐえないようだ。


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JGBトレーディングフロア(2023年1月16日)

債券市場では長期金利指標の新発10年国債利回りが日銀の許容上限0.50%を前日に続き上回った後、上限水準に戻した。18日に結果が公表される日銀金融政策決定会合で政策修正の観測が根強い一方、週末を挟んで、政策据え置きの予想も強まり、割安な先物や超長期債は巻き戻しの動きとなった。連日の日銀国債買い入れオペと指し値オペによって、チーペスト債などで売り物が枯渇していると見られ、流動性低下による大幅変動を警戒する向きもあるようだ。

【メモ】
☆日銀買入オペ 1-3年1000億円、3-5年5000億円、5-10年5000億円、10-25年3000億円。(臨時)応札倍率は、それぞれ2.70、2.30、2.29、1.83倍。
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額2149億円 / 国債買入(固定利回り方式 358回0.50%) 落札金額4996億円


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JGBトレーディングフロア(2023年1月13日)

債券市場は先物が大幅下落。新発10年国債利回りも日銀の許容上限の0.5%を超え、一時0.545%まで上昇した。
17、18日の日銀金融政策決定会合で金融政策を修正するとの観測を背景に先物を中心に売りが優勢だった。ただ警戒感があった5年国債入札を無難に通過した後に利回りの上昇幅は縮小した。また日銀は、臨時の国債買い入れオペを午前、午後の2回オファーするなど、指値オペ分含めて約5兆円を買い入れた。
チーペスト債の買入れが1兆9000兆円に上り、国債補完供給分があるので単純計算は出来ないながら、日銀保有分が相当量見込まれ、状況次第では後々、需給面でのひっ迫もあるとの見方。

【メモ】
☆5年債入札(155回,CPN0.3%)落札結果
最低落札価格99円52銭(0.399%)、平均落札価格99円55銭(0.393%)、応札倍率3.66倍(前回3.58倍)。(事前予想価格99円48銭)
☆日銀買入オペ 1-3年1000億円、3-5年5000億円、5-10年5000億円、10-25年3000億円。(臨時)応札倍率は、それぞれ2.75、1.87、3.11、1.81倍。
☆日銀買入オペ 3-5年1000億円、5-10年2000億円、10-25年1000億円。(午後臨時)応札倍率は、それぞれ2.65、3.73、2.64倍。
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額12511億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回0.50%) 落札金額19563億円


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ウィークリーレポート(2023年1月13日)

1月第2週は、日経平均は+0.56%の小幅反発、NYダウは+2.00%、ユーロストックス50は+3.31%とそれぞれ続伸となりました。

12日に発表された米国12月CPIは市場予想通り前年比+6.5%となり、前月の7.1%から一段と下落しました。マーケットでは事前にCPIの低下を織り込んでおり、発表直後こそSell the factの売りが出たものの、その後フィラデルフィア連銀のハーカー総裁から3月以降の会合での利上げ幅が25bpと小刻みにするべきとの発言があり、株高債券高(金利低下)となりました。

一方、日本市場では、12日に読売新聞が日銀が次回会合(1/18)に大規模緩和の副作用を点検するとの報道があり、翌13日には長期金利がYCC政策の上限0.5%を超える0.545%に一時上昇するなど、点検後の政策変更を睨んだ動きが激しくなりました。
FRBが利上げ幅を縮小し引き締めの終了フェーズを睨み始めているのとは対照的に、日銀は遅れて引締め転換となる状況から、ドル円為替レートは前週末132円08銭から127円87銭まで4円21銭の急激な円高となっています。日米両国の金融政策スタンスの違いはしばらくは継続する見込みですので、FRBの緊急利下げのあった1998年の円高局面ほど急激ではありませんが、比較チャートではおおむね同じ方向で動いており、120円割れまでは円高はトレンドが続きそうです。

さて、その日銀政策決定会合ですが、点検自体がただの観測報道であって実在しないケース、点検はするが副作用は軽微だとし大規模緩和を継続するケースでは、これまでの政策変更の織り込み具合から一気に円安/債券高となるでしょう。また、YCC政策の修正に市場の注目が集まっていますが、意表をついてETFやJ-REIT、社債の購入停止という可能性やマクロ加算残高を用いたマイナス金利の撤廃など様々ケースが考えられます。これまで散々騙し討ちを繰り返してきた黒田総裁だけに、週明け1/18の日銀政策決定会合には最大限の注意が必要です。

トレードアイデアとしては、円高を背景とした日本株の相対的なパフォーマンス悪化を前提に、日経平均先物売り/大証ダウ先物買いが考えられます。

(読売新聞)日銀、大規模緩和の副作用点検へ…年末の政策修正後も市場金利にゆがみ
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230112-OYT1T50050/


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光世証券株式会社
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