債券市場は先物が大幅下落。新発10年国債利回りも日銀の許容上限の0.5%を超え、一時0.545%まで上昇した。
17、18日の日銀金融政策決定会合で金融政策を修正するとの観測を背景に先物を中心に売りが優勢だった。ただ警戒感があった5年国債入札を無難に通過した後に利回りの上昇幅は縮小した。また日銀は、臨時の国債買い入れオペを午前、午後の2回オファーするなど、指値オペ分含めて約5兆円を買い入れた。
チーペスト債の買入れが1兆9000兆円に上り、国債補完供給分があるので単純計算は出来ないながら、日銀保有分が相当量見込まれ、状況次第では後々、需給面でのひっ迫もあるとの見方。
【メモ】
☆5年債入札(155回,CPN0.3%)落札結果
最低落札価格99円52銭(0.399%)、平均落札価格99円55銭(0.393%)、応札倍率3.66倍(前回3.58倍)。(事前予想価格99円48銭)
☆日銀買入オペ 1-3年1000億円、3-5年5000億円、5-10年5000億円、10-25年3000億円。(臨時)応札倍率は、それぞれ2.75、1.87、3.11、1.81倍。
☆日銀買入オペ 3-5年1000億円、5-10年2000億円、10-25年1000億円。(午後臨時)応札倍率は、それぞれ2.65、3.73、2.64倍。
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額12511億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回0.50%) 落札金額19563億円