債券相場は上昇。米長期金利が10月の米雇用統計の伸び鈍化を受けて大きく低下し、国内債もその流れを引き継いだ。また定例の日銀国債買い入れオペで、長期ゾーンの応札倍率が低下し需給引き締まりが示されたことも買い安心感につながった。
この日、植田日銀総裁は名古屋市での金融経済懇談会に出席、2%の物価安定目標に向けた「見通し実現の確度が少しずつ高まってきている」と述べる一方、賃金と物価の好循環がどの程度強まるか不確実性が高く、現時点では物価目標の持続的・安定的な実現を「十分な確度をもって見通せる状況には至っていない」とし、総じて相場への影響は限定的だった。
【メモ】
☆日銀買入オペ1-3年4250億円、3-5年4500億円、5-10年6750億円、10-25年2000億円、25年超1000億円。応札倍率は、1.87、1.69、1.23、2.03、1.93倍。