4日の債券相場は上昇。前日の米長期金利の上昇やこの日の10年国債入札に対する警戒感から午前は軟調に推移したが、堅調な入札結果から需要の強さが示され、長期ゾーン主導で買い戻された。
【メモ】
☆10年債入札(371回,CPN0.4%)落札結果
最低落札価格99円70銭(0.430%)、平均落札価格99円68銭(0.428%)、応札倍率4.02倍(前回3.69倍)(事前予想価格100円12銭)
株式市場の日々の動きをレポートします。
4日の債券相場は上昇。前日の米長期金利の上昇やこの日の10年国債入札に対する警戒感から午前は軟調に推移したが、堅調な入札結果から需要の強さが示され、長期ゾーン主導で買い戻された。
【メモ】
☆10年債入札(371回,CPN0.4%)落札結果
最低落札価格99円70銭(0.430%)、平均落札価格99円68銭(0.428%)、応札倍率4.02倍(前回3.69倍)(事前予想価格100円12銭)
債券相場は下落した。明日の10年国債入札に向けた売りが優勢となり、長期金利は2週間ぶりに0.4%を付けた。
国内物価が高めの水準にある中、今月末に行われる日銀政策決定会合で政策修正を見込む向きも少なくはなく、上値は、前月よりも重くなるとの見方。
一方で、政策の維持を見込んでポジションを積み上げたいとする投資家の需要も引き続き大きく、入札通過後は、巻き戻しの動きも予想される。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,368~370回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,360回0.50%)落札金額0億円。
債券相場は下落。米国1₋3月のGDP確定値が改定値から大幅に上方修正され、追加利上げ観測から米長期金利が上昇した流れを引き継いだ。
また、夕方に公表予定の7₋9月の国債買い入れオペ予定で、中期ゾーンの買入れを減額するのではとの見方が上値を抑えたほか、ドル円が7か月ぶりの円安水準に達したことも買いの動きを鈍らせた。
なお、日銀は、7₋9月の国債買い入れオペ予定を4-6月から据え置いた。
【メモ】
☆日銀買入オペ(定例)3-5年4500億円、5-10年5750億円、10-25年2000億円、25年超600億円。応札倍率は、それぞれ2.27、1.52、2.16、2.86倍。
【来週のスケジュール】
7/3
<国内予定>
日銀短観
<海外予定>
【米国】米株式・債券市場,短縮取引 / 自動車販売(6月) / 建設支出(5月) / ISM製造業景況指数(6月) / S&Pグローバル米製造業PMI(6月)
【欧州】S&PグローバルHCOBユーロ圏製造業PMI(6月)
【その他】中国財新製造業PMI指数(6月)
7/4
<国内予定>
10年利付国債入札 / マネタリーベース月末残高(6月) / 営業毎旬報告(6月30日現在)
<海外予定>
【米国】米独立記念日の祝日で米株式・債券市場休場
【欧州】*****
【その他】豪中銀,政策金利発表
7/5
<国内予定>
auじぶん銀行日本サービス業,複合PMI(6月) / 日銀,需給ギャップと潜在成長率
<海外予定>
【米国】FOMC議事要旨(6月13,14日開催分) / ニューヨーク連銀総裁,座談会に参加 / 製造業受注(5月)
【欧州】第8回OPECインターナショナルセミナー(ウィーン) / ユーロ圏PPI(5月) / S&PグローバルHCOBユーロ圏総合・サービス業PMI(6月)
【その他】中国財新コンポジット・サービス業PMI(6月)
7/6
<国内予定>
国庫短期証券(6カ月)入札 / 30年利付国債入札 / 東京オフィス空室率(6月)
<海外予定>
【米国】ADP雇用統計(6月) / 貿易収支(5月) / 求人件数(5月) / ISM非製造業総合景況指数(6月) / S&Pグローバル米総合・サービス業PMI(6月) / 米ダラス連銀総裁,パネル討論会参加
【欧州】ユーロ圏小売売上高(5月) / 独製造業受注(5月)
【その他】*****
7/7
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 日銀コール市場残高(6月)毎月勤労統計 / 景気動向指数(5月)
<海外予定>
【米国】米雇用統計(6月)
【欧州】ECB総裁パネル討論会に参加 /独鉱工業生産(5月)
【その他】中国外貨準備高(6月)
債券相場は上昇した。前日の米国債の上昇を受け高く始まった。FRBのパウエル議長のタカ派的な発言が景気の先行きに対する懸念につながったようだ。
ただ、その後は小幅のレンジでもみあい。明日の日銀買いオペ方針で減額を警戒する見方もあり、積極的な買いは手控えられた。なおこの日の2年国債の入札は堅調な結果となった。
【メモ】
☆2年債入札(450回,CPN0.005%)落札結果
最低落札価格100円13銭0厘(-0.060%)、平均落札価格100円13銭5厘(-0.062%)、応札倍率4.26倍(前回3.77倍)(事前予想価格100円12銭)
債券相場は下落した。米国で発表された経済指標が堅調な内容だったことで米長期金利が上昇し、その流れを引き継いだ。
また昨日の低調な20年国債入札結果による調整が続いたことや、為替の円安基調で、7月の日銀MPMでの政策変更が意識された。
押し目では、買い需要が控えているとの見方も多く、下げ幅は限られた。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,368~370回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。