JGBトレーディングフロア(2023年8月3日)

債券相場は下落。日銀のYCC運用の柔軟化を受けた売り圧力が継続した。この日、日銀は午後に臨時の買い入れオペを通知したことでいったん買い戻されるも、米国債の時間外取引が下げ基調となり、国内債も再び売りに押された。
長期金利は、目先の目安とされていた0.6%後半から0.7%に近づくも、米ソブリン格下げをきっかけに同国の財政不安や国債増発による需給悪化に対する警戒感から米金利がやや不安定で、国内債にも買いを入れにくい様子。落ち着きどころが確認できるまで、もう少し時間が必要のようだ。

【メモ】
☆日銀買入オペ(臨時)3-5年1000億円、5-10年3000億円。応札倍率は、1.51、2.39倍。
☆国債買入(固定利回り方式,369~371回1.00%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,360回1.00%)落札金額0億円。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2023年8月2日)

債券相場は下落。長期金利は一昨日に続いて再び上昇し2014年4月以来の高水準(0.625%)を付けた。
日銀のYCC運用の柔軟化以降、超長期債への売り圧力が続いており、まだ水準感が定まらない印象で、先物も再び146円台に下落した。
この日、日銀は定例の国債買い入れオペを実施したが、増額が見送られたことも失望感につながったようだ。
朝方、格付け会社フィッチ・レーティングスが米国の格下げを発表したが、時間外の米国債相場は比較的落ち着いていたこともあり、この日の国内債への影響は限定的との見方だが、今後、米国債を保有する生損保など最終投資家の投資動向に影響を及ぼす可能性もあり、当面は注意が必要との声も聞かれた。

【メモ】
☆日銀買入オペ(定例)1-3年4250億円、3-5年4500億円、5-10年6750億円、10年超25年2000億円、25年超1000億円。応札倍率は、2.55、1.63、2.16、1.82、2.70倍。
☆国債買入(固定利回り方式,369~371回1.00%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,360回1.00%)落札金額0億円。
☆日銀の内田真一副総裁発言(千葉県金融経済懇談会)
(YCCの運用柔軟化は出口戦略を)「意識したものではない」
「拙速な緩和の修正によって、2%を実現する機会を逸してしまう下方向のリスクの方が大きい」
「今は粘り強く金融緩和を続けることが一番大切であり、これをうまく続けるため」
「緩和を継続する上で、どうしても調整しながらやっていくしかない」
「長期金利の水準や変化のスピード等に応じて、過度な金利上昇を抑制していく」
(1.0%では連続指し値オペによって)「金利上昇を厳格に抑制」ほか。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2023年8月2日)

債券相場は上昇。この日の10年債入札結果が事前の予想ほど悪くなく無難に通過できたことで、長期債や先物に買いが入った。
一方、超長期債はYCC柔軟化による次の水準感を探る動きが引き続き売り圧力となり、利回り曲線はスティープ化した。
長期金利の0.6%台を付けたことで実需中心に買いが強まったが、超長期債が底打ちしないと積極的な動きは限られるとの見方。まだしばらくはボラタイルな動きも警戒されているようだ。

【メモ】
☆10年債入札(371回,CPN0.4%)落札結果
最低落札価格98円10銭(0.603%)、平均落札価格98円18銭(0.594%)、応札倍率3.64倍(前回4.02倍)
(事前予想価格98円17銭)
☆国債買入(固定利回り方式,369~371回1.00%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,360回1.00%)落札金額0億円。


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JGBトレーディングフロア(2023年8月1日)

債券相場は大幅安。長期金利は約9年ぶりの水準となる0.6%台に上昇した。日銀のYCC柔軟化による長期金利の変動許容上限を1%に引き上げ、次の水準感を探る動きとなったが、この日、日銀が臨時の国債買い入れオペを実施したことで債券先物はいったん下げ止まったようだ。ただ金利の先高観は継続しており、月替わりの明日の10年債入札などに対する警戒感も強いようだ。

【メモ】
☆日銀買入オペ(臨時)5-10年3000億円。応札倍率は、2.91倍。
☆国債買入(固定利回り方式,369~371回1.00%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,360回1.00%)落札金額0億円。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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JGBトレーディングフロア(2023年7月28日)

債券相場は大幅安。日銀は、この日の政策決定会合で、YCCにおける指し値オペの水準を0.5%から1%に引き上げたことを受けて金利の先高観が高まり売りが加速した。長期金利指標となる新発10年国債は一時0.575%とおよそ9年ぶりの水準まで上昇した。
日銀展望リポートでは、2023年度の消費者物価(生鮮食品を除くコアCPI)見通しを前年度比2.5%上昇(従来は1.8%上昇)に大幅に引き上げた一方、24年度は1.9%(同2.0%上昇)に引き下げ、25年度は1.6%上昇を維持した。
燻っていた日銀政策修正観測は、指値オペ水準の拡大でいったん収束、長期金利は市場動向にゆだねられることで今後、実需の投資家も買いやすくなるとの見方。目先はファンダメンタルに基づいた均衡水準を探る展開になりそう。

【メモ】
植田総裁の会見の主な発言(出所:Bloomberg)
「YCCの柔軟化は金融緩和の持続性高める」
「物価の上昇リスクに対応する余地を広げた」
「物価上振れ顕在化してからの対応は後手に回り混乱する」
「下振れリスク顕在化なら長期金利低下で緩和効果維持される」
「0.5%と1%の間での長期金利上昇を容認」
「機動的に過度な金利上昇圧力を抑制」
「長期金利が1%まで上昇することは想定していない」
「YCCの柔軟化、修正とそれほど意味は変わらない」
「YCCは、微調整は容易ではない仕組み」
「インフレ上昇した後の微調整は投機を呼び込む」
「為替市場も含めて金融市場のボラティリティーを抑える」
「為替をターゲットにしていない」
「国債買い入れ減るか、やってみないと分からない」
「春闘交渉などを背景に賃金上昇率は高まっている」
「予想物価上昇率も再び上昇する動きが見られる」
「基調的な物価2%へ、距離あるとの判断変えていない」
「短期金利引き上げにはまだ、だいぶ距離がある」
「政策正常化に踏み出す動きではない」


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