債券市場では長期金利が低下した。この日実施の10年債入札が順調な結果となったことで買いが優勢となった。7月債に比べ低い利回り水準にあり、ゼロ%手前での入札を不安視する向きもあったようだが、金融機関の資金余剰によって資金が向かい、難なく消化されたようだ。
【メモ】
☆10年債入札(359回債リオ-プン,CPN0.1%)入札結果
最低落札価格100円77銭(0.021%)、平均落札価格100円80銭(0.018%)、応札倍率3.64倍(前回3.66倍)。(事前予想中央値100円77銭)
日本国債並びに日本国債先物市場で気になるポイントをとりあげます。
債券市場では長期金利が低下した。この日実施の10年債入札が順調な結果となったことで買いが優勢となった。7月債に比べ低い利回り水準にあり、ゼロ%手前での入札を不安視する向きもあったようだが、金融機関の資金余剰によって資金が向かい、難なく消化されたようだ。
【メモ】
☆10年債入札(359回債リオ-プン,CPN0.1%)入札結果
最低落札価格100円77銭(0.021%)、平均落札価格100円80銭(0.018%)、応札倍率3.64倍(前回3.66倍)。(事前予想中央値100円77銭)
債券相場は下落。前週末に強まったリスク回避が一服したことで、国内株式の大幅反発や為替の円安進行など、巻き戻しの動きとなり、債券への売り圧力につながった。また、あす実施の10年債入札に向けた調整の売りも一部あったようだ。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年4200憶円、物価連動債300憶円(金額据え置き)。応札倍率は2.73倍、4.75倍。
債券相場は上昇。新型コロナウイルスの感染再拡大による景気の2番底シナリオの台頭など、懸念の高まりがリスク回避の動きにつながった。超長期ゾーンの金利低下が大きくなり、対10年債とのスプレッドが縮小、イールドカーブはフラット化した。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、5-10年4200憶円、25年超300憶円(金額据え置き)。応札倍率は2.05倍、4.28倍。
☆8月の国債買いオペ方針は、回数、購入幅も7月と変わらず。
【来週のスケジュール】
8/3
<国内予定>
GDP(1Q) / 自動車販売台数(7月)
<国内決算>
エーザイ / カプコン / キッコマン / スズキ / 三菱重 / 京王電鉄 / JAL / ドコモほか
<海外予定>
【米国】米セントルイス連銀総裁,バーチャルイベントで講演 / 米シカゴ連銀総裁,記者団と電話会見 / 米自動車販売(7月) / 米ISM製造業景況指数(7月) / 米建設支出(6月)
【欧州】ユーロ圏製造業PMI(7月)
【その他】中国財新製造業PMI (7月)
<海外決算>
AIG / HSBCホールディングス / ソシエテ・ジェネラルほか
8/4
<国内予定>
10年債入札 / 東京CPI(7月) / マネタリーベース月末残高(7月)
<国内決算>
アステラ薬 / オリックス / カカクコム / クボタ / ソニー / ダイキン工 / ミネベアミツミ / ヤマハ / リコー / 三菱ケミH / MUFG / CTC 住友化 / 日本製鉄 / 旭化成 / スバル / ソフトバンクほか
<海外予定>
【米国】米製造業受注(6月)
【欧州】ユーロ圏PPI (6月)
【その他】RBA政策金利発表
<海外決算>
ウォルト・ディズニー / BP / バイエルほか
8/5
<国内予定>
日銀、社債買い入れオペ(1-3年) / 黒田日銀総裁とイエレン前FRB議長講演(ライブ配信)「ウィズ・コロナ時代の中央銀行」
<国内決算>
いすゞ自 / アルフレッサHD / オリンパス / サントリ食 / シスメクス / ユニチャム / ライオン / レーザテク / 伊藤忠 / 参天薬 / 大成建 / 大日印 / 大正薬HD / 日清食HD / 東京センチ / 浜松ホトニク / アサヒGH / シャープほか
<海外予定>
【米国】米クリーブランド連銀総裁,バーチャルイベントで講演 / 米貿易収支(6月) / 米ISM非製造業総合景況指数(7月)
【欧州】ユーロ圏総合・サービス業PMI(7月) / ユーロ圏小売売上高(6月)
【その他】中国財新サービス業・コンポジットPMI(7月) / ブラジル中銀、政策金利発表 / 韓国サムスン電子ギャラクシー新機種発表(オンライン)
<海外決算>
メットライフ / モデルナ / コメルツ銀行 / アリアンツ / BMWほか
8/6
<国内予定>
国庫短期証券(6カ月)入札 / 10年物価連動国債入札 /
<国内決算>
ダイフク / テルモ / トヨタ / ネクソン / ピジョン / メルカリ / ヤマハ発 / 三井不 / 京阪HD / 任天堂 / 出光興産 / 名鉄 / 国際帝石 / 島津製 / 資生堂 / 鹿島 / TIS / スクエニHほか
<海外予定>
【米国】米ダラス連銀総裁,バーチャルイベントで講演
【欧州】英中銀が政策金利発表,金融政策報告,総裁記者会見 / 独製造業受注(6月)
【その他】インド中銀,政策金利発表
<海外決算>
Tモバイル / ウーバー / ブリストル / クレディ・アグリコル / アクサ / アディダス / シーメンス / メルクほか
8/7
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 日銀,コール市場残高(7月) / 毎月勤労統計 / 家計支出(6月) / 景気動向指数(6月)
<国内決算>
かんぽ生命 / ゆうちょ銀 / NTTデ / キリンHD / ブリヂスト / ホシザキ / 三菱地所 / 住友商 / 住友鉱 / 大和ハウス / 大塚HD / 日本郵政 / 東レ / 東京海上H / 近鉄GHD / 関西ペイント / MS&AD / SMC / SOMPO / T&DHD / ハモニック / バンナムHほか
<海外予定>
【米国】米雇用統計(7月) / 米卸売在庫(6月) / 米消費者信用残高(6月)
【欧州】独貿易収支(6月) / 独鉱工業生産(6月)
【その他】中国外貨準備高(7月) / 中国貿易収支(7月)
<海外決算>
なし
債券市場では超長期債が反落。前日まで堅調に推移して利回り水準が大きく低下したことで、戻り売り圧力が掛かった。日銀のYCCと過度のフラット化をけん制する姿勢は変わっておらず、長期債利回りが0.015%~0.020%とゼロ%手前で推移する以上、買いの勢いは限られるとの見方。一方、この日の2年債入札は順調な結果となり、中期債は底堅い動きとなった。
【メモ】
☆2年債入札(415回債,CPN0.1%)入札結果
最低落札価格100円46銭0厘(-0.130%)、平均落札価格100円46銭7厘(-0.133%)、応札倍率4.56倍(前回4.68倍)。(事前予想中央値100円45銭5厘)
債券市場は超長期債が続伸。昨日の40年債入札を無難に通過したことで需給不安が後退、長い年限を中心に買いがはいった。一方、中短期債は明日の2年債入札を控えて上値が抑えられる中、この日の日銀オペで、残存3-5年の応札倍率が上昇し、潜在的な売り需要が示されたことも買い動きを止める要因となった。くわえて格付け会社フィッチ・レーティングスが日本の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に変更したものの、その影響については限定的だった。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年1200憶円、3-5年3500憶円、物価連動債150憶円(金額据え置き)。応札倍率は3.00倍、3.38倍、5.00倍。