債券相場は上昇。前日の米国市場で長期金利が低下した流れを引き継いで買いが先行後、5年債入札が順調な結果となったことで中長期債中心に買い圧力が強まった。ただ入札など需給以外での手掛かり材料に乏しく、その後はもみ合いに終始。
【メモ】
☆5年債入札(142回債,CPN0.1%)入札結果
最低落札価格100円93銭(-0.087%)、平均落札価格100円93銭(-0.087%)、応札倍率4.48倍(前回4.02倍)。(事前予想中央値100円92銭)
債券相場は上昇。前日の米国市場で長期金利が低下した流れを引き継いで買いが先行後、5年債入札が順調な結果となったことで中長期債中心に買い圧力が強まった。ただ入札など需給以外での手掛かり材料に乏しく、その後はもみ合いに終始。
【メモ】
☆5年債入札(142回債,CPN0.1%)入札結果
最低落札価格100円93銭(-0.087%)、平均落札価格100円93銭(-0.087%)、応札倍率4.48倍(前回4.02倍)。(事前予想中央値100円92銭)
債券市場では10年金利がプラス0.010%と約3週間ぶりの水準に上昇した。本日の日銀買いオペ(超長期債対象)の結果が弱めだったことや、明日の5年債入札を控えた売りが出た。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、10-25年1000憶円、25年超300憶円(金額据え置き)。応札倍率は、3.70倍、5.15倍。
米国によるイラン軍司令官暗殺とイランによる報復攻撃で始まった2020年の第1週ですが、米国・イラン双方とも全面的な武力衝突を回避する姿勢を打ち出したことから、高まった緊張はスピード解決となり、NYダウは+188ドル、日経平均は+193円と株高で終わりました。
さて、再び経済に目を向けると、13日には中国の劉鶴副首相が訪米し、15日には米中貿易合意第一弾に署名する予定です。
地政学リスクは後退し、米中貿易摩擦も緩和され、FRBなど各国中央銀行は緩和的な金融政策を維持する方針ですので、株高にはうってつけのマクロ環境となりました。’18年1月、’18年10月とこれまで2回跳ね返されてきた24000円の壁を乗り越えることに期待ができそうです。
ただし、当期(’20/3)及び来期(’21/3)を加重平均した予想PERでは、過去のレンジからは24,500弱の水準が上値となっており、市場の予想値はまだ悲観的な様相を残しています。
(日経)産業ロボ受注、20年6%増見通し 半導体向け回復見込むhttps://www.nikkei.com/article/DGXMZO54273410Q0A110C2TJC000/
一方で、半導体など今後の回復を見込むセクターも出てきており、今後、企業決算(とその見通し)などから、予想EPSは上向き始めることで、3度目の正直、24000円台定着に期待が持てそうです。
債券相場は下落。地政学リスクもいったん後退し、手掛かり材料が乏しい中、日銀買いオペの結果が弱めとなったことで中期債に売り圧力が強まった。また昨日の堅調だった30年債入札を手掛かりに買われた超長期債も巻き戻しの動きとなり、利回り曲線はスティープ化した。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年4200憶円、3-5年3400憶円、5-10年3500憶円、物価連動債300憶円(金額据え置き)。応札倍率は、2.68倍、3.40倍、2.26倍、5.95倍。
【来週のスケジュール】
7/13 祝日(成人の日) /【米】ボストン連銀総裁講演 / アトランタ連銀総裁講演 / 中国の劉鶴副首相、貿易合意署名のため訪米 / 財政収支(12月) /【欧】英鉱工業生産(11月)
1/14 日銀国債買いオペ(10年超) / 貿易収支:国際収支:経常収支 (11月) / 景気ウォッチャー調査 /【米】ニューヨーク連銀総裁講演(ロンドン) / カンザスシティー連銀総裁講演 / 米民主党の大統領選候補者討論会 / CPI(12月) /【中】貿易収支(12月)
1/15 日銀黒田総裁あいさつ(支店長会議) ,地域経済報告公表 / 5年債入札 / 工作機械受注 (12月) /【米】米中両国が「第1段階」の貿易合意に署名予定 / 地区連銀経済報告(ベージュブック) / フィラデルフィア連銀総裁講演 / ニューヨーク連銀製造業景況指数 (1月) /【欧】ユーロ圏鉱工業生産(11月) /英CPI(12月)
1/16 日銀国債買いオペ(5-10年) / 国庫短期証券(1年)入札 / 国内企業物価指数(12月) / 機械受注 (11月) /【米】小売売上高(12月) / 企業在庫(11月) / NAHB住宅市場指数 (1月)【欧】欧州新車販売台数(12月) / 独CPI(12月)
1/17 国庫短期証券(3カ月)入札 / 20年債入札 /【米】フィラデルフィア連銀総裁講演 / 住宅着工件数(12月) / 鉱工業生産(12月) / ミシガン大学消費者マインド指数(1月) /【欧】ユーロ圏CPI(12月) /【中】小売売上高,工業生産,固定資産投資(12月) / GDP(4Q)
債券相場は下落。米国とイランの軍事衝突が回避されたことで、中東情勢への過度な警戒感が後退、前日の米債が売られたことで国内債券も売りが先行。ただこの日の30年利付国債入札の結果が市場予想を上回ったことで先物がやや買い戻されるなど、下値は限定的となった。
【メモ】
☆30年債入札(65回債,CPN0.4%)入札結果
最低落札価格99円10銭(0.4330%)、平均落札価格99円18銭(0.4300%)、応札倍率3.66倍(前回3.69倍)。(事前予想中央値99円05銭)