米国のハイテク株の下落に日本でも関連株が安い(2017年6月12日)


株式市場概況
 日本株は先週末の米国市場でのハイテク株の下落に足を引っ張られ、TOPIX指数は前日比‐0.01%の1,591ポイント、日経平均株価は‐0.52%の19,908円となりました。ハイテク株の比率が高い日経平均への売りが目立ち、寄与度の高いファーストリテイリング(9983、前日比‐1,170円、終値36,890円)、ソフトバンク(9984、前日比‐248円、終値9,228円)、東京エレク(8035、前日比‐510円、終値16,395円)、ファナック(6954、前日比‐440円、終値21,615円)、TDK(6762、前日比‐150円、終値7,250円)と下落が目立ちました。一方でハイテク関連以外では強いものも多く、TOPIX指数の下落は小幅にとどまりました。
 セクター別では値上がりが21、値下がりが12と意外にも値上がりが多くなりました。値上がり上位は保険、石油・石炭、建設で値下がり上位はその他製品、電気機器、情報通信でした。値上がりトップの保険は証券会社の格付けの引き上げが要因となりました。スタイルインデックスではREIT、TOPIXバリュー、TOPIXラージ70が上昇する一方で、マザーズ、日経平均、東証2部指数の下落が目立ちました。

 個別株では東芝(6502、前日比+28.3円、終値329.1円)が大きく上昇しました。メモリー事業の売却で、合弁相手であるウエスタンデジタルが譲歩的な買収案を再提示するとの報道が好感されました。
 本日発表の経済指標では機械受注(4月、前年比)+2.7%と前回の‐0.7%を上回りましたが、予想を大幅に下回りました。工作機械受注(5月、前年比)は24.4%と前回の34.7%を下回ったものの、依然として好調な数値となりました。


マザーズ市場概況
 マザーズ指数は前日比-6.97ポイントの1125.18ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は81(34.2%)、下落銘柄数は153(64.6%)、変わらずは3(1.3%)、売買代金は前日比98億円の1658億円と前日比で増加しました。
上昇寄与度上位銘柄はアンジェス MG(4563、前日比80、終値503)、ソレイジア・ファーマ(4597、前日比68、終値573)、リミックスポイント(3825、前日比66、終値1,484)、下落寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比-240、終値6,700)、モブキャスト(3664、前日比-300、終値1,052)、ドリコム(3793、前日比-145、終値2,105)となりました。売買代金上位銘柄はリミックスポイント、ソレイジア・ファーマ、モブキャストでした。

マザーズ先物は前日比-6ポイントの1100ポイントで一日の取引を終えました。出来高は618枚でした。
 

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