朝安をいったん取り戻すも、ドル円が115円前半まで売られ弱い展開に(2017年1月10日)

株式市場概況

本日のTOPIX指数は前日比‐11.01ポイント(‐0.71%)の1542.31ポイントとなりました。前週末比マイナスで取引を開始したものの、昼にかけて日銀のETF購入期待から前週末比で小幅プラスに転じる場面もありました。しかし、11時過ぎからドル円が円高ドル安展開となり、115円中盤を割り込む動きとなったことから、後場は主要大型株が売られ弱い展開となりました。

セクター別では保険、電気ガス、鉱業の下落が大きく、医薬品、パルプ紙、空運、その他製品の4セクターのみの上昇となりました。スタイルインデックスではマザーズ、東証2部が上昇、小型株が相対的に強い反面、TOPIXコア30、ラージ70、バリューなど、トランプラリー後買われたものが弱い展開となりました。

個別株では24日の引け時点から日経225に採用されることが発表された、大塚ホールディング(4578、前日比+455円、終値5,668円)が大幅上昇、一方で、採用が期待されながら不採用となったセイコーエプソン(6724、前日比‐206円、終値2,346円)は大幅安となりました。業績予想を下方修正したスギホールディングス(7649、前日比‐280円、終値5,400円)と大きく下落しました。

本日発表の決算発表では、ユニ・ファミリーマート・ホールディングス(8028)は若干予想より弱含み、近鉄百貨店(8244)は予想を大きく下回るものとなりました。

経済指標では12月の日本の消費者態度指数が発表され43.1と前月の40.9を上回り、消費者心理の好転が窺える内容となりました。

 

トランプ次期大統領の初の記者会見は11日、もしくは一日遅れの12日と見られます。一先ず、会見で減税と大規模なインフラ投資実施に言及されれば、株価の上昇トレンドは継続すると見られます。

 

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比5.85ポイントの986.86ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は140(64.2%)、下落銘柄数は70(32.1%)、変わらずは8(3.7%)、騰落レシオ(25日)は102.47、売買代金は前日比-235億円の973億円となりました。指数は若干上昇しましたが、トランプ次期大統領の初の会見を前に、売買代金が活況の節目とみている1,000億円を若干下回ってきたのは気にかかります。

上昇寄与度上位銘柄はジーエヌアイグループ(2160、前日比25円、終値271円)、リミックスポイント(3825、前日比50円、終値224円)、マイネット(3928、前日比445円、終値3630円)となり、下落寄与度上位銘柄はそーせいグループ(4565、前日比-290円、終値13740円)、日本アセットマーケティング(8922、前日比-11円、終値168円)、FFRI(3692、前日比-165円、終値4310円)、売買代金上位はマイネット、そーせいグループ、メタップス(6172、前日比-70円、終値4220円)となりました。

マザーズ先物は前日比7.5ポイントの982.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は237枚でした。

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