債券相場は超長期債を中心に上昇。この日の20年債入札が強い結果となり、安心感から買いが優勢となった。最低落札価格は94円80銭と予想(94円60銭)を大きく上回ったほか、応札倍率は3.94倍と2020年以来の高水準だった。前回の同年入札ではテール(最低落札価格と平均落札価格の差)が96銭となり不調な結果となったが、今回は7銭にとどまった。昨日の日銀買入れオペでも超長期ゾーンの好需給が示されており、同ゾーンには、その水準感から一定の資金が向かったようだ。
先物も入札結果後はやや水準を切り上げたが、やはり日銀の政策変更観測による金利の先高観が強く、買いは続かず引けにかけて上げ幅を縮めた。
【メモ】
☆20年債入札(185回,CPN1.1%)落札結果
最低落札価格94円80銭(1.437%)、平均落札価格94円87銭(1.433%)、応札倍率3.94倍(前回2.80倍)
(事前予想価格94円60銭)
☆国債買入(固定利回り方式,369~371回1.00%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,361回1.00%)落札金額0億円。