債券相場は下落。米長期金利の上昇基調と為替の円安進行で先行きの不透明感が強まる中、この日の20年債入札が低調な結果となり、売りが優勢となった。ここもとの相場の落着きで、実需の買い中心の堅調な入札が期待されたものの、昨晩FOMC議事要旨で追加利上げが示唆されたことや、YCC柔軟化後も円安基調が止まらないことで警戒感が強まり、やや引き気味の入札となったようだ。最低落札価格は、事前予想価格を大幅に下回り、最低落札価格と平均落札価格の差(テール)が96銭と、36年ぶりの水準に拡大した。
【メモ】
☆20年債入札(185回,CPN1.1%)落札結果
最低落札価格95円55銭(1.385%)、平均落札価格96円51銭(1.322%)、応札倍率2.80倍(前回3.38倍)(事前予想価格96円75銭)
☆国債買入(固定利回り方式,369~371回1.00%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,360回1.00%)落札金額0億円。