債券相場は上昇。前日の米長期金利が上昇した流れを受けて売りが先行して始まるも、注目されたこの日の30年国債入札が順調な結果となり、日銀のYCCの運用柔軟化によって金利の上昇基調が続いていた超長期ゾーンを中心に買われた。
水準感を見極めるべく手控えていた投資家の買い需要も、この日は終盤にかけて相応に入ったとの見方。
ただ、投資家心理の改善には至らず、足元の物価動向や海外金利動向などで、債券市場に追い風となる支援材料が出るまでは、まだ積極的には買いづらいとの見方もあるようだ。
【メモ】
☆30年債入札(79回,CPN1.2%)落札結果
最低落札価格92円00銭(1.595%)、平均落札価格92.04円18銭(1.593%)、応札倍率3.50倍(前回3.03倍)
(事前予想価格91円80銭)
☆国債買入(固定利回り方式,369~371回1.00%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,360回1.00%)落札金額0億円。