債券相場は大幅安。午前中は小動きで推移したが、この日の日銀政策決定会合で、YCCにおける長期金利の許容変動幅を0.25%から0.5%に拡大したことを受けて、午後の取引開始から売りが殺到、先物3月限はサーキットブレーカーが発動されたのち、一時145円52銭まで値下がり、終値は前日比1円72安の146円14銭となった。
長期金利の指標となる新発10年債利回りも、0.46%に上昇したのち、0.395%で取引を終えた。日銀は、相場の急変動を抑えるために、10年カレント債やチーペスト債に加え、新発2年、同5年債、同20年債にも指値オペを発動したことで、相場の急落を抑える形となった。
黒田総裁は、夕方の会見で「利上げではなく、市場機能を改善することで金融緩和効果をより円滑に波及させる趣旨である」と語った。
【メモ】
☆日銀定例買入オペ1-3年1000億円、3-5年1000億円、5-10年3000億円、10-25年1000億円(臨時オペ)。応札倍率は、それぞれ2.24、2.80、1.46、1.57倍。
☆国債買入(固定利回り方式0.5%,366~368回) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式0.5%,357,358回) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式0.02%,2年443回) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式0.170%,5年154回) 落札金額10189億円 / 国債買入(固定利回り方式1.245%,20年182回) 落札金額0億円