債券相場は先物が小幅高。中国恒大集団の資金繰りに関する懸念を背景としたリスク回避姿勢が下値を支える一方で今晩のFOMCで示される利上げ見通しを見極める姿勢から、積極的な取引は手控えられた。日銀政策決定会合の結果も現状維持で、市場への影響は限られた。
【メモ】
日銀総裁会見概要(引用元Bloomberg)
(中国恒大グループ問題について)
「市場への影響含めて状況を注視」
「中国経済全体の成長率を阻害するとは考えにくい」
「現時点で国際金融市場全体の問題になると考えていない」
「あくまで中国不動産業の問題」
(自民総裁選について)
「コメントは差し控えたい」
「引き続き共同声明の考えに沿って適切に金融政策を運営」
(気候変動オペについて)
「最終的にはかなりの規模になると思う」。
(景気について)
「感染症の収束とともに消費も力強くなっていく」
「現時点で外需が弱くなる見通しを持つ必要はない」
「企業部門で好循環見られるが、家計部門はやや弱い」
「ワクチン接種進捗で、消費回復の基盤は整いつつある」
「経済・物価見通しは感染症の影響を中心に不確実性が大きい」
(金融政策について)
「新型コロナの影響注視し、必要なら躊躇なく追加緩和」
「2%物価安定目標に向けた金融政策運営は正しかった」