8月の第3週の株式市場は、日経平均は▲3.45%、NYダウは▲1.11%と反落となりました。
木曜日にトヨタの減産が報じられると、景気の先行き不安から日本株は売られ日経平均はの供養、金曜の二日間で▲571円安となりました。
(Reuters)自動車株が下落、トヨタが9月の世界生産4割減と報道
https://jp.reuters.com/article/idJPL4N2PQ1B1
減産理由としては半導体不足のほかに東南アジアでの新型コロナ感染拡大に伴う影響が挙げられており、感染力の強いデルタ株の影響が企業業績に影響を与えきた模様です。
コロナショック以降の株高は、強力な金融緩和とワクチン接種率向上に伴う経済の正常化を先取りして株価が上昇してきました。前者に関しては、月末にジャクソンホールでパウエルFRB議長が出口戦略/テーパーリングについて講演するとみられており、後者に関しても、デルタ株の出現により正常化が遠のきつつあり、昨年3月以降のトレンドに逆風が吹き始めているように見えます。
過去の予想PERレンジを見ると、景気停滞局面では、平均からマイナス1σで推移しており、シカゴ大消費者信頼感指数など足元の景況感の悪化が、今後の企業業績等ハード指標の先行となっているならば27500円~23300円のレンジとなりそうです。
とは言え、月末ジャクソンホールの内容がテーパリング開始までの忍耐強さを示すハト派的内容ならばリバウンドも考えられ、株価は予想PERレンジの平均水準、ちょうど分水嶺に位置している状態です。
ダウンサイドならガンマロングがねらい目ですので、プロテクティブ・プットなどよさそうです。