8月の第2週の株式市場は、日経平均は+0.56%、NYダウは+0.87%と小幅続伸となりました。NASDAQ総合指数はハイテク株が重しとなり▲0.09%の反落。フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は先週からの6連敗を挟み週間で▲2.26%となり、半導体製造業のウェイトの高い韓国KOSPI▲3.03%、台湾加権指数▲3.10%とこちらも連れ安となりました。
(Bloomberg) 米半導体株が6営業日続落-SOXは2018年10月以来の長期下落
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-08-12/QXQXULT0G1KW01
一方で、米国長期金利は一時+8.0bpと2週連続上昇を見せ、ジャクソンホールでの講演を前に、金利上昇/グロース株下落/バリュー株上昇という今年の第一四半期に見た動きが再び出てきたようです。
バリュー株というと、鉄鋼や海運株が代表的ですが、当レポートでのなんどか取り上げた海運株については、日本郵船の予想PERは3.91倍と、直近2年間の平均7.39倍からみて大幅に割安であり、またジャクソンホール通過後は9月中間配当200円も意識される展開が期待されそうです。
金曜日に発表された米国ミシガン大学消費者マインド8月速報値は70.2と市場予想81.2より悪く、前述の金利上昇の動きも抑えられたものの、主要テーマとしてはテーパリングの開始時期という事でやはり8/27まではジャクソンホール警戒モードが続くのではないでしょうか。
日本市場では信用残高が売り買い差し引きで2兆7551億円と依然として高水準にあり上値はまだ重たいそうな印象です。ジリ下げが続くなら、過去の予想PER平均から26380円、52週線27169円あたりが目途になるか注目です。