債券相場は下落。長期金利指標となる新発10年債利回りは、2016年のマイナス金利政策導入後の最高水準(0.175%)を付けた。前日の米長期金利が急上昇し、国内債は大きく売りが先行して始まった。市場では、日銀が3月に発表する政策点検で長期金利の変動許容幅を拡大するとの観測がくすぶる中、足元での金利急上昇に当局がけん制するのではとの思惑も働き、売り一巡後は神経質な動きとなった。またこの日は、午後から日銀黒田総裁も衆議院財務金融委員会に出席し、その答弁にも注目が集まったが、市場に影響を及ぼす内容は語られなかった。
【メモ】
☆2年債入札(422回,CPN0.1%)落札結果
最低落札価格100円39銭5厘(-0.097%)、平均落札価格100円39銭9厘(-0.099%)、応札倍率4.27倍(前回4.97倍)。(事前予想中央値100円38銭)
☆日銀、3月の国債買い入れ予想は、変更なし。
3/1
<国内予定>
ZホールディングスとLINEが経営統合 / 日銀債券市場サーベイ / 自動車販売台数(2月)
<国内決算>
伊藤園 (2593)
<海外予定>
【米国】ニューヨーク連銀総裁講演 / アトランタ連銀総裁,クリーブランド連銀総裁,ミネアポリス連銀総裁がパネル討論会 / ISM製造業景況指数(2月) / 建設支出(1月)
【欧州】ベルリン国際映画祭(業界関係者向けにオンラインで上映、5日まで) / エネルギー会議CERAウィーク(オンライン形式) / ユーロ圏製造業PMI(2月) / 独CPI(2月)
【その他】中国財新製造業PMI(2月)
<海外決算>
ズーム・ビデオ / ノババックス
3/2
<国内予定>
10年利付国債入札 / 有効求人倍率 / 営業毎旬報告(2月28日現在)
<海外予定>
【米国】ブレイナードFRB理事,討論会参加 / サンフランシスコ連銀総裁講演 / 自動車販売(2月)
【欧州】ユーロ圏CPI(2月) / 独失業率(2月)
【その他】豪中銀,政策金利発表
3/3
<国内予定>
「スマートエネルギーWeek」開催(東京ビッグサイト) / 片岡日銀審議委員あいさつ,記者会見(群馬県金融経済懇談会,オンライン形式)
<海外予定>
【米国】フィラデルフィア連銀総裁討論会参加 / シカゴ連銀総裁講演 / 米地区連銀経済報告(ベージュブック)公表 / ADP雇用統計(2月) / ISM非製造業総合景況指数(2月)
【欧州】英財務相,予算案 / ユーロ圏総合・サービス業PMI(2月) / ユーロ圏PPI(1月)
【その他】中国財新サービス業・コンポジットPMI(2月) / ブラジルGDP(4Q) / 豪GDP(4Q)
<海外決算>
ビベンディ / プルデンシャル
3/4
<国内予定>
30年利付国債入札 / 消費者態度指数(2月)
<国内決算>
積水ハウス(1928)
<海外予定>
【米国】製造業受注 (1月) / 非農業部門労働生産性(4Q)
【欧州】ユーロ圏小売売上高(1月) / ユーロ圏失業率(1月) / 「OPECプラス」閣僚級会合(オンライン形式)
【その他】中国人民政治協商会議、開幕
<海外決算>ブロードコム / メルク
3/5
<国内予定>
日銀買いオペ(1-10年) / 国庫短期証券(3カ月)入札 / 日銀コール市場残高(2月)
<海外予定>
【米国】米雇用統計(2月) / 米貿易収支(1月) / 米消費者信用残高(1月)
【欧州】独製造業受注(1月)