JGBトレーディングフロア(2024年11月21日)

債券相場は中長期債中心に下落。日銀による早期の追加利上げ観測が高まる中、この日の午後の植田総裁の講演後に政策判断は最新の経済データに基づき会合ごとに判断する姿勢を改めて示し、中期債や先物に売り圧力が強まった。一方、この日行われた20年債入札は無難に通過したものの、相場を押し上げる材料とはならなかった。また政府総合経済対策の財政支出の規模が21兆9000億円程度になるとの報道も、「想定の範囲内」とし、大幅に国債の需給が悪化するような事態は回避されるとの見方。

【メモ】
☆20年債入札(190回、CPN1.8%)落札結果
最低落札価格98円45銭(1.907%)、平均落札価格98円58銭(1.898%)、応札倍率3.52倍(前回3.04倍)、(事前予想価格98円50銭)


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

 

ウィークリーレポート(2024年11月22日)

11月第4週の株式市場は、日経平均▲0.93%の続落、NYダウは+1.96%、ユーロストックス▲0.12%の6週続落となりました。

地政学リスクに振り回された一週間でした。米国の大統領選でトランプ元大統領が勝利したことから、ロシア側はトランプ次期大統領とウクライナ和平条約に関して前向きと融和姿勢を見せる一方で、米国がウクライナに供与しているミサイルでのロシア本土への攻撃を認可したことから、ロシアは自国の核兵器使用ドクトリンを変更、弾道ミサイルをウクライナに発射するなど、膠着していた戦況が俄かにエスカレートしてきており、夜間市場でヘッドラインに反応して一時的に急落する場面が何度かありました。

(Reuters)プーチン氏、トランプ氏とのウクライナ和平協議に前向き=関係筋
https://jp.reuters.com/world/ukraine/6CQK7QXQMZKAPNWYKVVTDH4TEE-2024-11-20/
(Reuters) ロシア、核指針改定 ウクライナ支援の米国に警告
https://jp.reuters.com/world/ukraine/PKDBQQMULBINXECVTPR7MADTZ4-2024-11-19/
(Reuters) ロシアがICBM発射、ウクライナ発表 初の実戦使用か
https://jp.reuters.com/world/ukraine/PXA2DAS5IBOOZDKHH6DLPN3DPU-2024-11-21/

2014年2月のクリミア制圧、2022年2月のキエフへの侵攻時の株価の動きを振り返ってみると、NYダウ、日経平均ともにボックス圏内で推移しており、安値を割り込むようなショック相場にはなっていません。
極端な話をすると、クリミアやウクライナがロシアに制圧されようとも米国経済に直接及ぼす影響は軽微で、したがって経済と企業収益を映す株価には影響は出なかったとも言えます。

その、より重要な米国経済ですが、トランプ次期大統領の政策によるインフレ再燃懸念から米国10年債利回りは足元で4.41%と、9月の安値3.59%から上昇しており、経済には逆風となっています。しかしながら、ハイイールドスプレッドは足元2.82%と、8月高値の4.05%からの下落トレンドの中にあり、発行体のデフォルトリスクなどは意識されているように見えません。
したがって、今回のミサイルの応酬に関して、さらにエスカレートしても一時的な下落ですぐに値を戻すものと思われ、短期的な押し目買いの機会となりそうです。


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JGBトレーディングフロア(2024年11月20日)

債券相場は、ウクライナ情勢の激化を懸念したリスク回避の動きで買い先行で始まるも、一巡後は戻り売りに押し戻された。日銀の追加利上げに対する警戒感が続く中、明日の20年国債入札を控えたポジション調整の売りが重しとなった。リスク回避の動きは米国市場の時間帯で落ち着き、円債も先物の夜間取引である程度消化したことで引き続き国内要因での動きになるとの見方。

【メモ】
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JGBトレーディングフロア(2024年11月19日)

債券相場は上昇。前日の米長期金利が低下した流れを引き継ぎ、買いが優勢だった。
前日に植田総裁が講演で、12月会合での利上げについて踏み込んだ発言をしなかったことも一部買い戻しを誘ったようだ。ただ利上げ自体は否定していないことや12月会合まで1カ月あることから、早期の利上げ観測は燻っており、上げ幅は限られた。
また、この日の流動性供給入札も無難な結果となるも、相場への影響は限定的だった。

【メモ】
流動性供給入札(417回、残存期間5年超15.5年以下)落札結果
募入最大利回り較差 -0.013%、募入平均利回り較差-0.015%、応札倍率3.39倍(前回3.2倍)。


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JGBトレーディングフロア(2024年11月18日)

債券相場は先物が小幅上昇。この日行われた名古屋での植田日銀総裁の講演で12月の利上げを示唆する発言がなかったことから買われた。ただ早期の利上げ観測は根強く、取引終了にかけて上昇幅を縮小した。
総裁は利上げのタイミングについて米国経済のリスクを注視する必要があると述べており、12月6日公表の米雇用統計で波乱がなければ同月の利上げの可能性は捨てきれないと声も聞かれた。
また、21日には、パリ・ユーロプラス・ファイナンシャル・フォーラムで講演・質疑応答も控えており、引き続き、追加利上げに対する警戒感が続きそう。

【メモ】
☆日銀総裁講演「最近の金融経済情勢と金融政策運営──名古屋での経済界代表者との懇談における挨拶」
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2024/data/ko241118a1.pdf


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