5月第4週の株式市場は、日経平均▲0.36%、NYダウは▲2.33%と下落、ユーロストックス50▲0.57%と続落となりました。
4/22 NY引け後に発表されたNvidia 決算は市場予想を上回る売り上げ予想で、日本市場では半導体関連銘柄を中心に買われ株高、ただし、Nvidiaが株式の10分割を発表したため、Intelを中心にダウ構成銘柄売られ、5/23(木)のNY市場では、ダウ▲1.53% < S&P▲0.74% < NASDAQ100 ▲0.44%とダウのみ突出して売られたことから、Nvidiaのダウ採用期待によるリバランスの先取りの動きがでているのではないかと思われます。
(ダウの下落幅605ドル中、ボーイングが92.4ドル分。インテルは8.8ドル、台湾加権は週間で+1.44%)
2014年にはアップルが株式分割で1株当たりの単価が安くなり、ダウへ採用されるというケースがありました。2014年4月に分割発表、6月に実施、翌年3月にダウへの採用という流れで、分割発表から最大で77%の上昇となりました。
今回のNVDA分割も同じくダウへの採用期待が働いていると思われますので、ダウへの採用発表までNvidiaロングが狙えそうです。なお、2015年3月にダウへ採用された後のアップル株は高値圏で揉み合ったのち下落となっており、ダウ採用が売りシグナルとなる点に注意が必要です。
日本市場ついて、長期金利が1.005%(前週比+5bp)と、2013年以来となる1%越えとなりました。
長期金利が1%を下から超えたのは1998/11/25、2003/7/3、2010/8/27、2010/11/10に続いて今回が5回目となります。2003年7月、2010年8月のケースでは1%を抜けたあと1.15%まで金利は続伸し、その後一度、1%割れまで落ち着いた後再度上昇という経路となっています。1999年11月、2010年11月のケースでは1%割れとならずにそのまま金利が上昇し続けています。いずれのケースでも、1.10%をさらに超える点は共通しており、短期的にはJGB先物売りがうまくいきそうです。ターゲットは142円30銭。