JGBトレーディングフロア(2024年4月16日)

債券相場は下落。米長期金利上昇や、ドル円相場が34年ぶりの円安水準となり、輸入物価の上昇によるインフレ圧力の高まりが日銀の追加利上げを促すとの観測につながった。2年債利回りは2009年11月以来の水準(0.275%)、また5年債も一時0.5%に迫る2011年4月以来の水準(0.495%)を付けた。ただこの日行われた流動性供給入札が強めの結果となり、午後は一部買戻しの動きから下げ幅を縮める展開となった。

【メモ】
☆流動性供給入札(402回、残存期間5年超15.5年以下)落札結果
募入最大利回り較差 -0.001%、募入平均利回り較差-0.001%、応札倍率3.10倍(前回2.90倍)。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

ウィークリーレポート(2024年4月12日)

4月第2週の株式市場は、日経平均+1.36%と反発、NYダウは▲2.37%と続落、ユーロストックス50も▲1.19%と続落になりました。
市場予想以上に強かった米国CPIの結果を受け、週間では米国10年債は12bp上昇、同5年債16bp上昇と、利下げ期待が後退する一方で、イランによるイスラエルへの報復が警戒される中、安全資産への需要から米国債に買いも入り、下げる渋る場面もありました。

日本時間4/13(土)には、ホルムズ湾を通過するイスラエルに関連する船舶を攻撃対象とするとイランが発表、さらに翌4/14(日)には、イランからイスラエルへ数百発のドローンとミサイルによる攻撃が行われました。攻撃の大半はイスラエル軍と米軍により撃墜されました。
近々攻撃が行われる可能性はすでに警告されており、ある程度株価に織り込まれていると思われ、イスラエル側の被害が軽微で終わるようでしたら週明け反発も期待できます。とは言え、今回の攻撃だけで終わりなのか、イスラエル側からさらに反撃があるのか、予測の難しい状況ですので警戒は必要です。
市場への影響としては、派手なミサイル攻撃よりもホルムズ海峡の閉鎖による原油価格の上昇、それに伴う各国CPIの上昇がもっとも重要ですので、WTI原油先物やバルチック取引所のタンカー運賃指数などをチェックするのがよいでしょう。

週明けには日銀政策決定会合があります。前回会合 でYCCを撤廃した直後の会合ということもあり利上げを予想する向きはありませんが、新年度4月に入り財務省の新規国債発行額が減少する中日銀がこれまで通りの買い入れペースを維持したため需給面ではQEが強化されていたこともあり、会合後に発表される長期国債買い入れスケージュールに注目が集まっています。
再来週は日本市場は不規則な飛び石連休となります。例年、ゴールデンウィークに関しては事前にリスク警戒か手仕舞いの話題が出ますが、ここ10年ゴールデンウィーク中に海外市場が暴落するケースはあまりなく、ボラティリティが高まるならむしろオプション売りのチャンスと思われます。
ストラドル売り+地政学リスクヘッジのOTMプット買いのポジションが良さそうです。


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ウィークリーレポート(2024年4月5日)

4月第1週の株式市場は、日経平均▲3.41%と続落、NYダウも▲2.27%と下落、ユーロストックス50▲1.35%と11週ぶり下落となりました。
前週のレポートでは、“第一四半期の上昇率でランクインした6回のケースの比較チャートを見ると、2012年を除いて4月以降も上昇しており”と述べましたが、中東情勢の緊迫から日経平均は1377円の大幅下落となり、比較チャートでは2012年4月のコースを歩んでいるように見えます。
同コースとなるとひとまず38000円を挟んでもみ合いとなり、4月下旬から再度下落し33100円でボトムとなります。

その中東情勢ですが、
4/1 イスラエル、ダマスカス市内のイラン大使館空爆
4/4 米国CIAが、イランが48時間以内にイスラエルへ大使館空爆の報復攻撃をすると警告
これに対して、イスラエルのネタニヤフ首相は「危害受ければ反撃する」と発言。
ネタニヤフ首相の発言をきっかけに地政学リスクが意識されえる展開になりました。同日ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁がインフレ鈍化の進展が滞る場合は年内の利下げは必要なくなる可能性があると発言しましたが、リスクオフの債券買いは止まらず、同日は米国長期金利は3bp低下の4.30%となりました。
翌日4/5金曜日の米国雇用統計の結果は、市場予想を上回る30万3000人の雇用者増となり、長期金利は一転して9bp上昇、また、株式市場は米国経済の力強さを好感してNYダウは前日比+307ドルとなりました。

週を通して、日々の乱高下が激しくボラティリティの高い状況となっており、高値追いから調整局面になったようにも見えます。週明けのSQ週には、横ばい/下落のパターンに対応して日経平均38000円を意識したカバードプットがいいかもしれません。


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JGBトレーディングフロア(2024年4月15日)

債券相場は小幅上昇。イスラエルとイランの対立が激化する中、リスク回避の動きで米国債が買われた流れを引き継ぎ、国内債にも買いが入った。一方で、中東情勢の緊迫化による資源価格の上昇やドル高の流れがインフレにつながることを警戒する向きもあり、情勢が不透明な中での買いの動きは限定的で、上げ幅は徐々に縮める展開となった。

【メモ】
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JGBトレーディングフロア(2024年4月12日)

債券相場は中長期債を中心に下落。新発5年債利回りは2011年4月以来13年ぶりの高水準(0.49%)を付けた。引き続き日銀の早期追加利上げへの警戒感から売りが優勢だった。またこの日の日銀の定例国債買い入れオペも、前回と同じオファー額が通知されるも応札はやや高めとなり、相場の重しとなった。一方、超長期債のうち30年債と40年債に買いが入った。超長期ゾーンは昨年後半の利回り水準を上回っており投資家からの一定の需要が相場を押し上げたようだ。

【メモ】
☆日銀買入オペ1-3年3750億円、3-5年4250億円、5-10年4750億円。
応札倍率は、3.35、2.29、2.48倍。


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