JGBトレーディングフロア(2023年7月11日)

債券相場は上昇。米6月の消費者物価指数の発表を控えて、米長期金利の上昇が一服となり、国内債もその流れを引き継いだ。
先物も足元で1円超の下落となり、買戻し中心の自律反発的な動き。
午後に5年利付国債入札が順調な結果となったことを受けて中期債を中心に買われるも、YCC修正観測の思惑が高まる中では、買いの支援材料とはならなかったようで、全体への影響は限定的だった。

【メモ】
☆5年債入札(159回,CPN0.1%)落札結果
最低落札価格99円84銭(0.132%)、平均落札価格99円84銭(0.132%)、応札倍率4.68倍(前回3.85倍)(事前予想価格99円80銭)
☆国債買入(固定利回り方式,369~371回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2023年7月10日)

債券相場は下落。長期金利指標の新発10年国債は4月以来の水準(0.465%)に上昇した。先週末の米国長期金利が上昇したことに加え、今月末の金融政策決定会合に向けて政策修正への警戒感から売りが膨らんだ。
日銀はこの日の定例の国債買い入れオペで5-10年ゾーンのオファー額を増額し金利上昇の抑制に動いたが影響は限定的。先物の売りが先行しており、ヘッジニーズが高まっているようだ。

【メモ】
☆日銀買入オペ(定例)1-3年4250億円、5-10年6750億円(1000億円増額)、10-25年2000億円、25年超1000億円。応札倍率は、それぞれ2.88、1.62、1.68、2.28倍。
☆国債買入(固定利回り方式,369~371回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2023年7月7日)

債券相場は下落。米長期金利が大きく上昇し約4か月ぶりに4%台に乗せたことに加え、5月の毎月勤労統計で賃金の伸びが市場予想を上回り、今月末の日銀金融政策決定会合で政策修正を行う可能性が再び意識された。
またこの日、日銀の内田副総裁のインタビュー記事が報道され、YCCは当面続けていくと述べる一方で、「市場機能に影響を与えていることは強く認識している」との見方を示し、市場参加者の思惑を強めたとの見方。

【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,369~371回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。

【来週のスケジュール】
7/10
<国内予定>
日銀買い入れオペ(1-3年,残存5-10年,残存10-25年,残存25年超) / 日銀支店長会議 / 日銀地域経済報告(さくらリポート) / 貿易収支 / 銀行貸出動向(6月) / 景気ウォッチャー調査現状判断(6月)
<海外予定>
【米国】バーFRB副議長(銀行監督担当),討論会参加 / サンフランシスコ連銀総裁講演 / クリーブランド連銀総裁講演 / アトランタ連銀総裁講演 / 卸売在庫(5月) / 消費者信用残高(5月)
【欧州】英中銀総裁講演
【その他】中国CPI・PPI(6月) / 中国経済全体のファイナンス規模,新規融資,マネーサプライ(6月,9-15日に発表)

7/11
<国内予定>
5年利付国債入札 / CP買い入れオペ / マネーストックM3(6月) / 工作機械受注(6月)
<海外予定>
【米国】米1年債・3年債入札 / 大リーグ・オールスターゲーム
【欧州】NATO首脳会議(リトアニア),岸田文雄首相も出席 / ドイツ5年債入札 / 独CPI(6月) / 独ZEW期待指数(7月) / 英ILO失業率(3-5月)
【その他】*****

7/12
<国内予定>
国内企業物価指数(6月) / コア機械受注(5月) / 営業毎旬報告(7月10日現在) / 日銀,生活意識に関するアンケート調査
<海外予定>
【米国】米CPI(6月) / 米国家経済会議(NEC)委員長講演(エコノミック・クラブ・オブ・ニューヨーク) / リッチモンド連銀総裁講演 / ミネアポリス連銀総裁,パネル討論会参加 / アトランタ連銀総裁,討論会参加 / 地区連銀経済報告(ベージュブック)公表 / クリーブランド連銀総裁講演 / 米10年債入札
【欧州】英中銀,金融安定化報告・総裁記者会見 / ドイツ10年債入札
【その他】*****

7/13
<国内予定>
20年利付国債入札 /
<国内決算>
ファストリ(9983) / 東宝(9602) / 7&iHD(3382)
<海外予定>
【米国】米30年債入札 / 米PPI(6月) / 米財政収支(6月)
【欧州】日EU首脳協議(ブリュッセル) / インド首相フランス訪問 / OPEC月報 / イタリア3年,7年債入札 / ユーロ圏鉱工業生産(5月) / 英鉱工業生産(5月)
【その他】中国貿易収支(6月)

7/14
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 日銀国債買いオペ(1-3年, 3-5年,残存5-10年,残存25年超) / 設備稼働率(5月) / 鉱工業生産(5月)
<海外予定>
【米国】米輸入物価指数(6月) / ミシガン大学消費者マインド指数(7月)
【欧州】*****
【その他】G20財務相・中央銀行総裁会議,関連会合(インド・ガンディーナガル)
<海外決算>
JPモルガン / ブラックロック / シティグループ


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JGBトレーディングフロア(2023年7月6日)

米FOMCの議事要旨がタカ派な内容で米国の長期金利が上昇し、売りが先行した。また30年債入札の低調な結果を受け、入札後に下げ幅を拡大した。米長期金利は、次回7/26のFOMCに向けて利上げを織り込む形で再び上昇を始めた様子。議事要旨では、見通しについて意見が分かれていることが明らかになり、米債券市場も目先の経済指標に一喜一憂する可能性も高まり、国内債相場も影響を受けそうだ。

【メモ】
☆30年債入札(79回,CPN1.2%)落札結果
最低落札価格99円15銭(1.238%)、平均落札価格99円50銭(1.222%)、応札倍率3.03倍(前回3.08倍)(事前予想価格99円40銭)


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ウィークリーレポート(2023年7月7日)

7月第1週は、日経平均株価は▲1.66%、NYダウ▲1.96%、ユーロストックス50▲3.69%と反落、各市場ともジグザグな動きとなっています。
日経平均は、前週まで紹介していた予想PERから見てオーバーバリューになった後の比較チャートのうち2015年のパターンを継続して動いています。週明け7/10月曜日にはTOPIX型ETFの決算があり、分配金捻出売り終了後のあく抜け反発を考えると、やはり2015年の動きをなぞっていくように思えます。

米国市場では、FOMC議事録で複数のメンバーがこの先の利上げ支持をしていたことから、2年債利回りが上昇、さらに追加利上げを裏付けるような堅調な雇用統計(ADP雇用統計:+497K、市場予想+225K)もあって、一時5.11%まで上昇しました。金曜日の雇用統計では逆に、市場予想を大きく下回る数値(市場予想230K⇒発表値209K、さらに5月、6月の数値を下方修正)だったにもかかわらず、米国2年債利回りの前日比3bp下落の4.94%と限定的な反応となりました。一方、為替レートは142円台までドル安が進み、債券市場と為替市場の反応が分かれました。

さて、その2015年の株価ですが、高値圏でボックス相場を形成した後、チャイナショックによってグローバルに調整局面へと移りました。今回も、目先は持ち合いといえ、その先にはなにか急落があるかもしれません。
レンジをした抜けた場合は、13週線30926円、6月8日安値31420円あたりが目先の安値目途になります。
とはいえ、米国債とハイイールド債の利回り格差、ハイイールドスプレッドは4.71%と前年のレンジ下限近くにあり、また、バンクローン版のBDC指数やCLO指数も堅調です。少なくとも7月第1週の段階ではクレジット市場が急速に悪化している兆候はありません。

一方で、S&P500のエクイティリスクプレミアム(株式益回り-10年債利回り)は1.18%へ縮小、2005年以来の低水準となっており、債券が割安あるいは株が割高な状態で、いずれかのマーケットがミスプライスとも言えます。通常はリスクオフのイベントがおこり、株安/債券高となってこういったバリュエーションの不整合は解消されますので、やはりチャイナショックのような急落に気を付けるべきではありますが、いつ、どのマーケットから崩れるのか予測するは難しくもあります。
高値圏でのボックス相場継続中にセクターローテーションが続くと思われますが、医薬品や内需株の陸運などディフェンシブ銘柄が強くなってきたら、そろそろ用心の頃合いと判断できるかもしれません。

ストラテジーとしてはボックス相場継続を前提にストラドル売りですが、ダウンサイドを気にかけるならATMプット売り+OTMプット買いのバーティカルブルスプレッドでもいいかもしれません。


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