債券相場は下落。欧米の金融システムへの懸念が後退し、FRBが利上げに動きやすくなるとの観測から米長期金利が上昇した流れを受け売りが優勢だった。ただ欧米での金融不安は一旦落ち着いたとみられるも不透明感は依然漂っており、夕方から取引が開始される欧州市場動向を警戒して、先物は引けにかけて下げ幅を縮めた。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円
債券相場は下落。欧米の金融システムへの懸念が後退し、FRBが利上げに動きやすくなるとの観測から米長期金利が上昇した流れを受け売りが優勢だった。ただ欧米での金融不安は一旦落ち着いたとみられるも不透明感は依然漂っており、夕方から取引が開始される欧州市場動向を警戒して、先物は引けにかけて下げ幅を縮めた。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円
3月第3週は、日経平均は▲2.88%、NYダウ▲0.15%、ユーロストックス50▲3.89%と下落になりました。
先週末に流動性が懸念されたSVBは金曜日のうちに破綻、その後、FRBの緊急融資BTFP及び預金者保護が発表されるといったんは落ち着いたものの、次は、欧州のクレディスイスの信用不安から急落。スイス中銀による500億スイスフラン(約7兆円)の貸付が発表されると株価はまた反発とジェットコースターの様相でした。
(JETRO)米SVBに続きシグネチャー銀行も経営破綻、ただし預金は全額保護、FRBは銀行向けの緊急融資枠を設定
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/03/e83b6d45c066f5ae.html
(Reuters)クレディ・スイス、スイス中銀から最大500億フランを借り入れへ
https://jp.reuters.com/article/cs-cen-fin-idJPKBN2VI02A
欧米銀行の流動性不安に対しては各国中銀の対応で落ちついたように見えますが、米国ハイイールドスプレッドは2月の安値4.32%から5.36%まで拡大しています。また、米国債の予想ボラティリティを示すMOVE指数は一時198.71とコロナショックの高値163.70を上回り、2008年以来の高値を付け、米国債市場の動きも不安定になっています。中小企業への貸付ローンを投資対象とするCLOのAAA格とBB格のスプレッドもハイイールドスプレッドと同様に拡大しており、中銀の緊急融資で安心感を得た株式市場とは裏腹に、クレジット市場は臨戦態勢のままとなっています。
銀行の経営不安の背景にはインフレ退治のための急速な利上げ(債券安)があり、破綻したSVBはリスク管理が杜撰だったという個別要因があるにしても、債券含み損はその他の銀行にも共通しており、これから第2、第3の流動性懸念銀行が出てくるものと思われます。
したがって、株価の反発があっても、クレジット市場が落ち着くまでは戻りは限定時と考えており、ひとまずはS&P500 52週線 3999pt、日経平均 25日線 27646円あたりが上値の目途となりそうです。
日本市場については、引き続き配当の再投資が意識される展開で、TPX/Dow取引がよさそうです。
債券相場は上昇。米国の一部銀行の破綻に続き、スイス金融大手クレディ・スイス・グループの経営問題で金融不安が拡大した。
スイス中央銀行の流動性支援で不安がやや和らいだものの、リスク回避の買い優勢の展開が続いた。
一方、20年国債入札が低調な結果になったことは超長期ゾーンを中心に相場の重しになった。
【メモ】
☆20年債入札(183回,CPN1.4%)落札結果
最低落札価格104円55銭(1.118%)、平均落札価格105円22銭(1.079%)、応札倍率2.85倍(前回3.05倍)(事前予想価格105円00銭)
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円
債券相場は超長期債が大幅下落。日銀行が定例国債買い入れで超長期ゾーンの額を予定の下限以下に減らしたことや、16日の20年国債入札への警戒感から売りが優勢となった。米国株高で投資家のリスク回避姿勢が和らいだことも下げにつながった。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%)落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,359回0.50%)落札金額0億円。
☆日銀買入オペ 1-3年4250億円、3-5年5000億円、5-10年5750億円、25年超500億円。(定例)応札倍率は、それぞれ1.17、1.81、2.49、4.67倍。
債券相場は先物を中心に大幅上昇。長期金利指標である新発10年債利回りは日銀の許容幅上限0.5%を大きく下回り、一時は昨年12月の許容幅限拡大前の上限0.25%も割り込んだ。
前週末の日銀MPMで金融政策の現状維持を決めたことで買い戻し圧力が強まる中、シリコンバレー銀行など複数の米国の銀行破綻を受けて金融不安が続き、利上げ停止観測で米国金利が急低下したことから買いが勢いづいた形。
ただ、この日の5年国債入札が弱めの結果にったことや今晩の米CPI発表を控えて終盤にかけて伸び悩んだ。
【メモ】
☆5年債入札(156回,CPN0.2%)落札結果最低落札価格100円32銭(0.132%)、平均落札価格100円37銭(0.121%)、応札倍率3.26倍(前回3.98倍)。(事前予想価格100円35銭)
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式 358回0.50%) 落札金額0億円