ウィークリーレポート(2022年4月8日)

4月の第1週の株式市場は、日経平均▲2.46%、NYダウ▲0.28%、ユーロストックス50▲1.54%と続落となりました。日本市場でのセクター別動向では医薬品、精密機器などディフェンシブが強く、物色としてはリスクオフの傾向が出ていますが、米国ハイイールド債と10年債の利回り格差は縮小が続いており、株式以外でのリスク指標は警戒感を示していないことから、金融市場全体での危機感は薄いと思われます。

先週当レポートで取り上げた逆イールドカーブについては、早々に解消され、2019年8月と同じパターンとなりました。2019年の逆イールドカーブ発生後は、年末までにNYダウが3773ドル上昇し、翌年コロナショックで大幅安となりました(NBERは2か月間のリセッションを認定)。
長期債の下落(長期金利の上昇)で逆イールドが解消された格好となっており、FOMC議事要旨の公開から再びベア・スティープニングに戻る形となりました。

当面の株価動向としては、3月中旬からのリバウンド局面の継続の中での調整とみており、英国・米国ではイースターによる祝日もあることからレンジ相場と考えます。イースター明けの相場上昇と4/22の岸田内閣経済対策発表で動意づくことを期待したいところですが、5/5にはバランスシート縮小決定が予想されるFOMCがあり、引き続き方向感のつかみにくい展開と思われます。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2022年4月7日)

債券相場は上昇。米長期金利が時間外取引で低下したことや、警戒された30年債入札も無難に通過したことで買い圧力が強まった。昨日10年債利回りは0.235%と、2月に発動した日銀の指値オペ時と同水準だったが、この日の通知は見送られた。ただ日銀の金利抑制措置は当面続くという安心感が支えとなった。

☆30年債入札(73回,CPN 1.0%)落札結果
最低落札価格100円15銭(0.993%)、平均落札価格100円25銭(0.989%)、応札倍率3.05倍(前回3.21倍)。(事前予想価格100円15銭)


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JGBトレーディングフロア(2022年4月6日)

債券相場は大幅安。米FRBのブレイナード理事の発言(5月にもバランスシートを急速に縮小開始の用意)を受けて米長期金利が大幅に上昇したことで国内債券も売りが優勢となった。米長期金利はアジア時間でも上昇基調が続き、2.62%台の水準に達した。超長期債の利回り上昇が大きく、また長期金利の指標である新発10年債利回りも0.235%と日銀が許容する上限の0.25%に再び接近した。


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JGBトレーディングフロア(2022年4月5日)

債券相場は超長期債を中心に下落。7日の30年債入札を前に売りが優勢だった。中長期債が日銀の連続指値オペによって下値が限定される一方で、超長期債は海外金利動向次第という点からも投資家の間で明確な水準感がまだ共有できていない印象。この日の新発10年債は、6年ぶりのクーポン引き上げで堅調な結果となったがセカンダリーでの需要は限られたようだ。

【メモ】
☆10年債入札(366回,CPN 0.2%)落札結果
最低落札価格99円97銭(0.203%)、平均落札価格99円99銭(0.201%)、応札倍率3.61倍(前回3.24倍)。(事前予想価格99円97銭)

☆黒田日銀総裁発言(衆院財務金融委員会答弁:Bloomberg引用)
「今回の為替相場の変動はやや急」
「円安が全体として、わが国経済にプラスに作用しているという基本的な認識に変わりない」
「為替相場は経済・物価に大きく影響するとし、引き続き注視していく」
(金融政策について)「現在の強力な金融緩和を粘り強く続ける」
(現時点で金融を引き締めれば景気が悪化し)「雇用や賃金、企業収益に大きなマイナスの影響が出てしまうということを懸念している」
「ラストリゾートは適切な表現でなかったかもー指し値オペで」
「為替介入の効果は一概に計れない」
「為替相場、経済のファンダメンタルズ反映し安定的な推移が極めて重要」
「賃金・物価のスパイラル的上昇につながれば金融引き締め必要」
「日銀の大幅緩和、財政ファイナンスではない」
「金融緩和で経済活動支える、政府と基本的に方向性は同じ」
「具体的な出口戦略を今申し上げるのは時期尚早」
「出口戦略、安定的な物価2%の達成近づけば当然議論」など。


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JGBトレーディングフロア(2022年4月4日)

債券相場は長期債を中心に上昇し新発10年債利回りも小幅低下した。
この日の4月最初の日銀買いオペは事前のオペ方針の通告通りに増額され、金利上昇を抑えた。一方で超長期債利回りは小幅上昇、変動の大きかった3月から、落着く水準を探っている印象で、利回り曲線はスティープ化した。なお「超長期国債先物取引活性化プログラム」で、この日から取引額面の引下げとなった同先物は3年弱ぶりに取引成立(取引額面8000万円)した。

【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1年以下1500億円、1-3年4750億円、3-5年4750億円、10-25年1250億円(事前通告通り)。応札倍率はそれぞれ3.48、3.02、2.64、4.59倍。


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