月別: 12月 2019
ウィークリーレポート(2019年12月20日)
前週末に発表された米中貿易協議の第一弾合意を好感し、NYダウは+319ドル高と史上最高値を更新しました。一方、日経平均は206円安と戻り売りに押されました。
投資部門別売買動向(~12/13)では海外投資家 は現物株先物合わせて6278億円の買い越し、一方、JGB先物は5487億円の売りと、前週のリスクオフから一転、株買い債券売りとなり、海外投資家も香港人権法案以降のヘッドラインで右往左往させられた形が見て取れます。裁定残高は売り7556億円に対して買い7153億円と売り超過はほぼ解消しています。
先物手口情報では米系証券は月火買いこそ買い越してでしたが水木金は売りに転じており、セクター別騰落率を見ても好調だった鉄鋼セクターが反落するなど、年末を意識してのリターンリバーサルの動きとなっています。
週明けはクリスマスもあり欧米市場は軒並み休場で、年内は利益確定売りなど積極的なリスクテイクにはなりにくいと思われます。
年明け2020年は米国大統領選という事で、1988年から以降のデータでは年末6勝2敗で株高と好調なアノマリーがあります。ただし、年初2か月だけ見ると4勝4敗で五分五分ですので、年初から株高を意識しすぎるのも勇み足かもしれません。
年末株高にベットするなら、いっそのこと、3月限・6月限あたりのプット売り(ターゲットバイイング)が一番効果的かもしれません。
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会
JGBトレーディングフロア(2019年12月20日)
債券相場は下落。10年債利回りは9カ月ぶりにプラス圏に上昇、先物も直近につけた安値151.86(12/10)を下回った。スウェーデン中央銀行の政策金利引き上げなどを受けて、欧州金利の先高警戒感が強まったことや、またこの日の流動性供給入札が弱めの結果となったことも売り圧力が強まった。特に中期債などマイナス圏での買い需要が海外勢を中心に少なくなっているとの見方。
【メモ】
☆流動性供給入札結果(5年超~15.5年以下)
最大利回り格差+0.018%、平均利回り格差+0.013%。応札倍率は2.54倍(前回2.37倍)。
【来週のスケジュール】
12/23 日中首脳会談(北京) / 全産業活動指数 (10月) / 景気先行,一致指数 (10月) /【米】耐久財受注 (11月)
12/24 2年債入札 / 日銀金融政策決定会合議事要旨(10月30,31日分) /日中韓首脳会談(成都)【米】欧米市場、短縮取引や休場(クリスマス)
12/25 日銀買いオペ(5-10年,10年超) /【米】【欧】休場(クリスマス)
12/26 国内予定黒田総裁講演(経団連審議員会) / 当面の長期国債等の買い入れの運営について /住宅着工戸数 (11月) /【欧】 欧州市場休場
12/27 日銀金融政策決定会合における主な意見(12月18,19日分) / 失業率 (11月) / 東京CP (12月) / 鉱工業生産 (11月) / 小売売上高 (11月) /【欧】ECB経済報告
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会
JGBトレーディングフロア(2019年12月19日)
債券相場は下落。前日の米国債市場で長期金利が上昇した流れを引き継いだほか、この日の日銀政策決定会合では事前の予想通り金融政策の現状維持を決めたことであまり材料視されず、引き続き中期債を中心に売りが優勢の展開となった。先物は夜間セッション開始後に152円を下回って推移。
【メモ】
黒田総裁会見での主な発言
「引き続き緩和方向意識した政策運営が適当」
「マイナス金利の深堀りは必要あればあり得る」
「2%の物価目標は堅持必要、早期実現へ緩和続ける」
「海外リスク、若干明るい方向の動きあるが全体としては警戒要する」
「米中貿易摩擦拡大の回避、投資家のリスクセンチメントは改善」
「 政府の経済対策、具体的な影響については1月の展望リポートに織り込んでいく」
「低金利による金融機関への影響を十分注視」「長期金利の目標年限の短期化は考えていない」
「超長期金利、もう少しスティープになってもいい」
「ETF貸付制度、できるだけ早く認可得て発足させたい」など。
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会
JGBトレーディングフロア(2019年12月18日)
債券相場は小幅上昇。国内株式の下落が、債券の買い圧力につながった。足元で弱めに推移していた長期ゾーンが上げの中心。中期債は、本日の日銀買いオペでも特に需給の緩みは見られなかったが、買いに動く向きは限られた。また来年度国債発行計画で増額観測が出ている40年債などの一部の超長期ゾーンは軟調となった。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年4200憶円、3-5年3400憶円、5-10年3500憶円(金額据え置き)。応札倍率は、1.62倍、2.46倍、2.23倍。