前週末に発表された米中貿易協議の第一弾合意を好感し、NYダウは+319ドル高と史上最高値を更新しました。一方、日経平均は206円安と戻り売りに押されました。
投資部門別売買動向(~12/13)では海外投資家 は現物株先物合わせて6278億円の買い越し、一方、JGB先物は5487億円の売りと、前週のリスクオフから一転、株買い債券売りとなり、海外投資家も香港人権法案以降のヘッドラインで右往左往させられた形が見て取れます。裁定残高は売り7556億円に対して買い7153億円と売り超過はほぼ解消しています。
先物手口情報では米系証券は月火買いこそ買い越してでしたが水木金は売りに転じており、セクター別騰落率を見ても好調だった鉄鋼セクターが反落するなど、年末を意識してのリターンリバーサルの動きとなっています。
週明けはクリスマスもあり欧米市場は軒並み休場で、年内は利益確定売りなど積極的なリスクテイクにはなりにくいと思われます。
年明け2020年は米国大統領選という事で、1988年から以降のデータでは年末6勝2敗で株高と好調なアノマリーがあります。ただし、年初2か月だけ見ると4勝4敗で五分五分ですので、年初から株高を意識しすぎるのも勇み足かもしれません。
年末株高にベットするなら、いっそのこと、3月限・6月限あたりのプット売り(ターゲットバイイング)が一番効果的かもしれません。