地政学リスク懸念から弱い展開が継続(2017年4月3週)

今週の株式市場
 今週も日本株は地政学的リスクへの警戒感から弱い展開が継続しました。TOPIX指数は前週末比%のポイント、日経平均株価は%のポイントで一週間の取引を終えました。
 米国のトランプ大統領がウォールストリートジャーナルとのインタビューで「ドルが強すぎる」、「金利は低い方が望ましい」、「中国を為替操作認定国とはしない」などと発言したことにより、米国の金利が低下、10年金利が節目と見られていた2.3%を割り込みました。またドルも弱くなり、ドル円は一時1ドル=109円を割り込む動きとなったことも日本株が弱くなった一因でした。
 セクター別では不動産が唯一の上昇となりました。下落幅が大きかったのは石油・石炭、鉱業、卸売と原油関連への売りが目立ちました。スタイルインデックスは全て下落となりました。今週も小型株の下落が目立ち東証2部、マザーズ、TOPIXスモールの下げが大きくなりました。

 日本の経済指標では、3月の景気ウォッチャー調査の現状DIが47.4(前月48.6)、先行きDIが48.1(前月50.6)と、好不調の境界とみられる50を両数値とも割り込みました。2月の機械受注(前年比)は5.6%(前月-8.2%)でした。
 米国の雇用統計で注目される非農業部門雇用者数(3月)は+8.9万人(前月22.7万人→22.1万人)と、サプライズのある値となりましたが、悪天候が不調の要因ということで市場ではそれほど材料視されませんでした。3月の中国の貿易収支は+239.3億ドル(-91.5億ドル)と2月の赤字から改善しました。

今後の見通し
 北朝鮮が15日の金日成主席生誕105年に合わせて、核実験に踏み切るのではないかとの見通しが浮上し、警戒感が高まっています。実験を前にトランプ政権が先制攻撃するかもしれないとの報道もあり、北朝鮮情勢の緊張感は高まっています。金曜日の引けにかけてかなりリスクを落とす動きが見られました。そのため、実験が行われなければ週初は戻す動きが期待されます。



本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2017年4月14日)

(10:10)
日銀買いオペ通告 TB、1-3年、3-5年、10-25年、25年超。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of170414.htm

(12:00)
落札結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba170414.htm

(17:30)
本日の国債利回り

来週の予定

4/17 国債買いオペ(5-10年)
黒田総裁挨拶(信託大会)
中国GDP
4/18 5年債入札(2.2兆円)
ペンス米副大統領来日
4/19 国債買いオペ(1-5年/5-10年)
4/20 20年債入札(1兆円/160回リオープン)
2月公社債投資家別売買高
貿易収支
G20財務相・総裁会議(ワシントン)
4/21 国債買いオペ(10年超)

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光世証券株式会社 
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

円高で主力株は弱かったもののマザーズ指数は反発(2017年4月13日)

株式市場概況

米国株の下落やドル円が一時1ドル=109円を割り込む動きとなったことから、日本株は弱い動きとなり、TOPIX指数は前日比-11.23ポイント(-0.76%)の1468.31ポイント、日経平均株価は-125.77ポイント(-0.68%)の18426.84ポイントで取引を終えました。後場は株価が戻す展開となりましたが、北朝鮮に呼ばれた報道陣に公開された大きな出来事とは、新しい街路の開通だったとの報道があり、地政学リスクが低下したと認識されたことが要因でした。

ドル安の動きは、トランプ大統領がウォールストリートジャーナルに「ドルが強すぎる」と発言したことが要因となりました。

セクター別では電気ガス、水産農林、パルプ紙の3セクターが上昇、下落は石油・石炭、鉄鋼、鉱業など素材関連の弱さが目立ちました。スタイルインデックスでは、マザーズ指数が3日ぶりに反発した他は下落しました。

東芝(6502、前日比-11.1円、終値210.1円)は、半導体事業売却に関して、合弁事業を手掛けている米国のウエスタンデジタルとの契約に違反する可能性があると報道されたことにより、売り優勢となりました。

経済指標では3月の中国の貿易収支が発表され、輸出が大幅に伸び、239.3億ドルと予想以上の貿易黒字となりました。2月は91.5億ドルの貿易赤字となっていました。

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比13.74ポイントの992.5ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は145(64.7%)、下落銘柄数は71(31.7%)、変わらずは8(3.6%)、売買代金は前日比-136億円の966億円と前日比で減少しました。

上昇寄与度上位銘柄はそーせいグループ(4565、前日比500、終値11,050)、CYBERDYNE(7779、前日比27、終値1,541)、サイバーステップ(3810、前日比400、終値1,903)、下落寄与度上位銘柄はSHIFT(3697、前日比-300、終値984)、エルテス(3967、前日比-1,390、終値6,230)、JMC(5704、前日比-393、終値1,865)となりました。売買代金上位銘柄はサイバーステップ、そーせいグループ、ジーエヌアイグループ(2160、前日比-2、終値828)でした。

マザーズ先物は前日比6ポイントの970ポイントで一日の取引を終えました。出来高は1188枚でした。


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JGBトレーディングフロア(2017年4月13日)

(12:45)
財務省:30年債入札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/resul20170413.htm

(17:30)
円高の進行、国内株安の動きを受けて債券市場は朝方は買い優勢の展開で10年債利回りも0.005%迄低下、昼の30年債入札も最低落札価格が事前の予想を上回り、先物はこの結果発表のタイミングで高値151.15円を付けた。
ただその後、為替・国内株が巻戻しに転じたことで債券も急速に伸び悩んだ。10年カレントの0%を下回るには地政学リスクなど外部環境に対する見極めがもう少し必要に思われるが、投資家の期初の買い需要などが下支えとなり0.05%を上限に底堅い展開続くか。

本日の国債利回り


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ドル円が1ドル110円を割込み、全体的に弱い展開に(2017年4月12日)

株式市場概況

TOPIX指数は前日比-15.56ポイント(-1.04%)の1479.54ポイント、日経平均株価は-195.26ポイント(-1.04%)の18552.61ポイントで取引を終えました。昨日からの円高の動きが止まらず、昨晩、ドル円は1ドル=110円を割込み109円台に突入したことが嫌気され、日本株は弱い展開が継続しました。

セクター別では水産・農林、陸運、建設の3セクターが小幅高となる一方、石油・石炭、非鉄金属、証券・商品の下げが大きくなりました。スタイルインデックスは全てが下落となりました。下落が大きかったのはマザーズ、TOPIXスモールとなりました。小型株の下落幅が大きい展開が継続しています。東証2部指数は寄与度トップのシャープ(6753、前日比+14円、終値379円)が6日ぶりに反発したことから、下落率が最も小さくなりました。

東芝(6502、前日比-2.3円、終値221.2円)は、昨日17時15分に監査の適正意見がない異例の決算を発表しました。今後上場が維持できるかなどは依然として不透明なまま取引が行われています。

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比-34.98ポイントの978.76ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は12(5.4%)、下落銘柄数は211(94.2%)、変わらずは1(0.4%)、売買代金は前日比190億円の1102億円と前日比で増加しました。

上昇寄与度上位銘柄はJMC(5704、前日比400、終値2,258)、サイバーステップ(3810、前日比136、終値1,503)、トレンダーズ(6069、前日比193、終値1,295)、下落寄与度上位銘柄はそーせいグループ(4565、前日比-460、終値10,550)、CYBERDYNE(7779、前日比-53、終値1,514)、ミクシィ(2121、前日比-50、終値5,510)となりました。売買代金上位銘柄はサイバーステップ(3810、前日比136、終値1,503)、そーせいグループ、ディー・ディー・エス(3782、前日比-40、終値856)でした。

マザーズ先物は前日比-34ポイントの964ポイントで一日の取引を終えました。出来高は937枚でした。



本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会