トランプ氏の就任式を前に発言に振り回される展開に(2017年1月3週)

株式市場概況

前週のトランプ次期大統領の記者会見が期待外れだったことから、20日に就任式を控え、株式市場は利食い先行の動きとなり、日経平均株価は前週末比‐0.77%の19,137円で一週間の取引を終えました。週央にはトランプ氏がウォールストリートジャーナルとのインタビューで、ドルが強すぎるとの発言を行ったことによる影響から、ドル円が112円台まで売られ、日経平均株価が18,600円台まで下げる場面がありました。しかし、米国経済が堅調であることや、次期財務長官のムニューチン氏がトランプ氏の発言は短期的な動きについてで、長期的には強いドルを目指すとの発言を行ったことから、市場は落ち着きを取り戻しました。

セクター別では海運、保険、鉄鋼が強く、医薬品、小売り、不動産が売られました。インフラ投資で利益を享受できるものが買われ、内需系が売られたことが分かります。スタイルインデックスは全てが下落となり、グロース、小型の下げが大きくなりました。



個別株では原発事業からの損失額が7,000億円に上ると報道された東芝(6502)が前週末比40.4円安の246.7円まで下げました。法的整理が行われるとの観測が浮上したタカタ(7312)は前週末比494円安の567円のストップ安で金曜日の取引を終えました。

今後の見通し

市場の注目は日本時間21日午前1時半ごろから行われるトランプ氏の大統領就任式と、その後の行動に集まっています。インフラ投資、減税、規制緩和に関して何らかのアクションが採られれば、来週以降の株のパフォーマンスは再び良くなってくるでしょう。しかし、初会見のようにネガティブなものであれば、利食い売りが目立つようになります。

足元の株価の調整を見ていると、ネガティブなものになる可能性を織り込みに動いています。そのため、大統領選勝利後のような姿勢の言葉が見られれば、市場の上昇幅は大きくなるでしょう。


本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2017年1月20日)

(10:10)
日銀買いオペ通告 TB、1-3年、3-5年、10-25年、25年超。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of170120.htm

(12:00)
落札結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba170120.htm

(17:30)
本日の国債利回り

 


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円安ドル高が日本株を押し上げる(2017年1月19日)

株式市場概況

TOPIX指数は前日比+14.29ポイント(+0.94%)の15528.15ポイントで一日の取引を終えました。昨晩のイエレンFRB議長の講演やベージュブックで米国の景気の強さに触れられたことから、米ドルが強含み、ドル円で114円中盤まで円安ドル高が進んだことが、日本株の買い要因となりました。

セクター別では海運、銀行、水産・農林が上昇、原油価格下落の影響から鉱業、石油・石炭が下げました。スタイルインデックスではバリュー、TOPIX30などトランプラリーで買われたものが強かった一方で、小型株が弱めに推移し、マザーズ指数は観察しているスタイルインデックスで唯一の下落となりました。


個別株では東芝(6502、前日比‐46.1円、終値242.3円)と大幅安となりました。原発の損失額が7,000億円に上るという見方が浮上したことが嫌気されました。日経新聞の朝刊で有力スポンサーが法的整理案を提案していることが報じられたタカタ(7312、前日比‐150円、終値717円)は、ストップ安となりました。空売り調査会社のウェル・インベストメンツ・リサーチが売り推奨を出したユーグレナ(2931、前日比‐41円、終値1,176円)と、下げ幅が大きくなりました。

 

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比-6.49ポイントの965.33ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は94(43.1%)、下落銘柄数は116(53.2%)、変わらずは8(3.7%)、騰落レシオ(25日)は102.77、売買代金は前日比-160億円の675億円となりました。

下落寄与度上位銘柄はそーせいグループ(4565、前日比-180円、終値13260円)、Gunosy(6047、前日比-194円、終値2051円)、CYBERDYNE(7779、前日比-15円、終値1584円)となり、上昇寄与度上位銘柄はベイカレント・コンサルティング(6532、前日比58円、終値1193円)、JIG-SAW(3914、前日比140円、終値6760円)、シリコンスタジオ(3907、前日比345円、終値4100円)、売買代金上位はマイネット(3928、前日比-40円、終値3300円)、Gunosy、アスカネット(2438、前日比6円、終値1423円)となりました。

マザーズ先物は前日比-3.5ポイントの966.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は896枚でした。

本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

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JGBトレーディングフロア(2017年1月19日)

(12:45)
財務省: 5年債入札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/resul20170119.htm

(17:30)
前日のイエレンFRB議長の発言を受けた米国金利上昇の動きに影響され、5年債入札は低調な結果となった。週末に向けたイベントなど外部要因を警戒し、イールドカーブがスティープニングする動きはこれまでと同様の動きだが、ここからの金利上昇は、今回も日銀のイールドカーブコントロールで鈍化するパターンとなるか。

本日の国債利回り

 


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英国メイ首相の会見は混乱を生まず、しかしトランプ次期大統領の発言が混乱要因に(2017年1月18日)

株式市場概況

TOPIX指数は前日比+4.76ポイント(+0.32%)の1513.86ポイントで取引を終えました。昨晩の英国のメイ首相の会見は、EUを脱退するが、撤退に際しては段階的アプローチをとり、野心的な自由貿易協定を目指すとの内容で、市場がひとまず安心できる内容でした。しかし、ドナルド・トランプ次期大統領がウォールストリートジャーナルとのインタビューで「ドルが強すぎる」と発言したことからドル安となり、ドル円は113円を下回って推移したことから、朝方の日本株は不安定な動きとなり、安値を切り下げる動きとなりました。TOPIXは9時30分ごろに12月7日以来、約1か月半ぶりに節目の1,500ポイントを割り込む場面がありましたが、その後、為替とともに反発に転じ、前日比プラス圏で取引を終えました。

セクター別では鉄鋼、海運、石油・石炭が上昇し、ゴム、医薬品、サービスが下落しました。スタイルインデックスではマザーズ指数が上昇トップとなりましたが、これ以外の小型株指数であるTOPIXスモール、東証2部は弱く、特に小型が強かったという相場展開ではなく、全体的に満遍なく反発した印象です。

鉄鋼株は、ドイツ銀行が2017年の中国の鉄鋼見通しを+1.9%(従来は0.3%)に上方修正したことが好感され、大幅上昇となりました。東芝(6502、前日比+6.7円、終値288.4円)は、日経新聞の朝刊に、半導体事業の分社化が報じられ、会社側も検討していることは事実としたため上昇しました。

今後の注目点は米国時間で20日に行われる、トランプ次期大統領の就任式です。日本時間では21日の午前2時から行われる模様です。

 

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比6.66ポイントの971.82ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は110(50.5%)、下落銘柄数は103(47.2%)、変わらずは5(2.3%)、騰落レシオ(25日)は103.93、売買代金は前日比-342億円の836億円となりました。

上昇寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比140円、終値4635円)、そーせいグループ(4565、前日比190円、終値13440円)、Gunosy(6047、前日比184円、終値2245円)となり、下落寄与度上位銘柄はCYBERDYNE(7779、前日比-32円、終値1599円)、メタップス(6172、前日比-500円、終値3320円)、アスカネット(2438、前日比-149円、終値1417円)、売買代金上位はメタップス、Gunosy、そーせいグループとなりました。

マザーズ先物は前日比6ポイントの970ポイントで一日の取引を終えました。出来高は809枚でした。

本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

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