マザーズ市場概況
本日のマザーズ指数は前日比-6.6ポイントの905.13ポイントで取引を終えました。上昇銘柄数は78(35%)、下落銘柄数は128(58%)、変わらずは14(6%)、マザーズ市場の騰落レシオ(25日)は86.9、売買代金概算は601億円と前日比で66億円減少しました。
指数下落寄与度上位銘柄はCYBERDYNE(7779)、そーせい(4565)、モルフォ(3653)、上昇寄与度上位銘柄はJIG-SAW(3914)、アライドアーキテクツ(6081)、アンジェス(4563)、売買代金上位はそーせい、リファインバース(6531)、エナリス(6079)でした。
アンジェスMGは、重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬の医師主導型臨床研究で、神戸大学医学部附属病院が被験者への投与を開始と発表したことが材料視され、買われました。リファインバースは豊洲の土壌汚染の報道から、物色されているようです。
直近IPO銘柄
直近IPO銘柄では初値を割り込んでいたデジタルアイデンティティ(6533)は前日比+19.46%の3,070円となりました。しかし、カナミックネットワーク(3939)は前日比-1.86%・終値8,960円、串カツ田中(3547)は前日比-9.66%・終値5,800円、ノムラシステムコーポレーション(3940)は前日比-9.31%・終値1,256円と下落銘柄が目立つ展開となりました。
マザーズ先物概況
マザーズ指数先物は前日比-1.5ポイントの898ポイントで取引を終えました。出来高は187枚、前日時点の建玉は2,880枚となりました。
株式市場概況
TOPIX指数は前日比+0.42%の1316.97ポイントで取引を終えました。一方で、日頃それほど方向性が変わらない日経平均株価は前日比-0.16%の終値は16,492円でした。これは16日の引け後に、クレディスイスが日経平均型の新規買い入れの中止を予想していると報道されたことがきっかけのようです。そのため本日は日経平均の寄与度が最も高いファーストリテイリング(9983)が大きく売られ(前日比-1,850円・終値32,510円)、日経平均がTOPIXの上げに追随できない展開となりました。注目の日銀政策決定会合の結果は明日発表されます。
日銀ETF購入、「日経平均」型の新規買い入れ中止を予想-CLSA
注目のニュース
日本の投資家は8月28日から9月10日の2週間で外債を2兆円売り越したようです(日経新聞:羅針盤 日本勢の外債売りのなぜ)。ここから、ここ最近の世界的な長期金利の上昇の流れは日本勢の売りが要因であったことが推測されます。この売りの要因は9月末の中間決算を控え、銀行経営者が益出しの指示を出したとのことです。
一方で、JBPRESSに「米バブル市場はサウジアラビアからの一撃で崩壊か−米国が恐れるサウジアラビアの米国債大量売却」という記事がありました。この記事によると、9月9日に米国の下院で「2001年の米同時多発テロの遺族がサウジアラビア政府に対し賠償金を請求できる」法案(テロ支援者制裁法)が可決されたようです。5月に上院で可決されていたようですが、サウジアラビアは4月に法律が成立すれば米国で7,500億ドル保有する金融資産を売却すると宣言していたようです。
明日は注目の日銀政策決定会合でこれまでの総括が行われます。その後FOMCもあり、政策の行方に注目が集まります。
リンク
米バブル市場はサウジアラビアからの一撃で崩壊か(JBPRESS)
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会